考えたこと2

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男について2
男について2 文藝春秋社

アマゾンの中古で買った「男について2」というアメリカのコラム集を読んだ。
いろんな男性が、男について書いていて、少し古いが面白い。
ニューヨーク・タイムズに載ったコラムを集めたものだ。
1992年に日本で初版の本。
執筆者はだいたい50歳以上が多いと思う。
今はもう亡くなっている人もたくさんいるんだろう。

だいたい、どのコラムも1980年代の後半に書かれている。
フェミニズムが台頭し、伝統的な男性観が揺れ、男としての生き方をどうするのか、という時期だったと思う。

男女間の意識の問題について書いている男性も何人かいる。
ウォール街で3年間働き、10万ドル以上の貯金をして辞め、自分の好きなことをして生きている男性もいる。
ゲイでカミングアウトした男性もいる。
日本人に生花を習った男性もいる。
3人の娘を嫁に出し、義理の息子を観察している男性もいる。
イヌを飼っている男性もいる。
自分のガンや親の死を書いた男性もいる。

読んでいると、男というのは、理屈っぽくややこしいものだということがよくわかる。
小難しいリクツを後生大事に書く。
女性が読んだらバカバカしいのかもしれない。
そんなコラムが多い。

まだアメリカの価値観が今のようにぐらついていない頃だ。

理屈っぽさが、ある意味懐かしさにつながるようなコラム集だった。

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