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2016.08.16 Tuesday
女子バドミントン
今の中高年は、バドミントンというと単なる遊びという感じだったが、北京のオリンピックで「オグシオペア」という名前が有名になって、競技としてのバドミントンの認識が広まったと思う。
さらに、直前に男子のトップが賭博で出られなくなったりしたのも話題になった。 今回のオリンピックで、女子のバドミントンを見ていて、本当に日本のレベルの高いことに驚かされる。 そういえば、ラケットのヨネックスは今はテニスが有名だが、元はバドミントンのラケットの会社だ。 調べると、ぼくが生まれた年にラケットを開発している。 女子シングルスの奥原、山口、女子ダブルスの高橋・松友ペアともにとにかく強い。 勝って奢ることなく、淡々とゲームをすすめる姿勢もすばらしい。 なぜか女子バドミントンのトップ3人は、よく似ている。 とにかくポーカーフェイスだ。 メンタルな部分が大きいのだろう。 そして試合中はどんなに有利になっても、派手なガッツポーズなどほとんどないし、声も出さない。 それどころか、高橋・松友ペアは時に笑顔で、試合を楽しんでいるように見える。 今日見たシングルスの奥原は試合が始まるとき、何かをつぶやいて礼をしてコートに入る。 2015年の国際大会の時には「ここまで来られたことに、たくさんのサポート、ファンの皆さんの声に、すべてに感謝して、この舞台を楽しもう、やりきろう、よし!」とつぶやいたらしい。 それをルーティーンとしている。 そんなところも、オジサンにとっては好ましい。 ダブルスの高橋はどんどん強打で打つタイプだし、松友は前衛でテクニカルに攻める。 この二人のペアの対象的なプレイは面白い。 柔と剛という感じだ。 次は決勝。頑張ってほしい。 解説を聞いていると、体育館の中でも空調などの風の流れがあり、完全に無風ではないという。 さらに観客が入ると風の流れが変わり、コートの風上、風下を考えてプレイするらしい。 また時間の経過によって日当たりが変わると、それも風に影響する。 何気なく打っているような(そんなはずはないが)ラケットでも、力の入れ具合を細かく考えているとのこと。 世界のトップレベルだから当たり前といえば当たり前だが、すごく繊細なスポーツでもある。 だから、メンタルが大事で、常に冷静にプレイすることが大事なんだろう。 シングルスは強すぎて、ベスト8が日本人同士の対戦になってしまった。 知らぬ間に日本はバドミントン大国になっていたんだなあ。 ダブルス、シングルスともにメダルを取ってほしい。 |
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