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2016.08.15 Monday
男について2
男について2 文藝春秋社
アマゾンの中古で買った「男について2」というアメリカのコラム集を読んだ。 いろんな男性が、男について書いていて、少し古いが面白い。 ニューヨーク・タイムズに載ったコラムを集めたものだ。 1992年に日本で初版の本。 執筆者はだいたい50歳以上が多いと思う。 今はもう亡くなっている人もたくさんいるんだろう。 だいたい、どのコラムも1980年代の後半に書かれている。 フェミニズムが台頭し、伝統的な男性観が揺れ、男としての生き方をどうするのか、という時期だったと思う。 男女間の意識の問題について書いている男性も何人かいる。 ウォール街で3年間働き、10万ドル以上の貯金をして辞め、自分の好きなことをして生きている男性もいる。 ゲイでカミングアウトした男性もいる。 日本人に生花を習った男性もいる。 3人の娘を嫁に出し、義理の息子を観察している男性もいる。 イヌを飼っている男性もいる。 自分のガンや親の死を書いた男性もいる。 読んでいると、男というのは、理屈っぽくややこしいものだということがよくわかる。 小難しいリクツを後生大事に書く。 女性が読んだらバカバカしいのかもしれない。 そんなコラムが多い。 まだアメリカの価値観が今のようにぐらついていない頃だ。 理屈っぽさが、ある意味懐かしさにつながるようなコラム集だった。 |
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