考えたこと2

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幸せセンサー
日立製作所が働く人の幸福感向上に有効なアドバイスを、各個人の行動データーから作成する、という発表をした。
もちろん、今流行りの人工知能を活用している。
既に13社で実証実験をしたとのこと。

各個人の行動を調べるのは名札型のセンサー。
赤外線センサーと加速度センサーがついていて、対面情報(誰と誰がいつ会っているか)と身体の動きを記録するらしい。
人と会っているときは「話し手」か「聞き手」かなどもわかるらしい。
それらの膨大なデーターを人工知能が処理して、個人のスマホでアドバイスを行うという仕組みらしい。

記事によると、行動の多様性が幸福感とつながっているということだ。

「当社は、長期にわたって、ムードが悪くなったり、充実感を感じていたりする際に、人間がどのような反応をするかを大量に分析してきた。10個の組織、468人に幸福感に関する20個のアンケートを行った。アンケートを組織ごとに平均化し、その組織が幸せかどうかを数値化する。そして、468人にウェアラブルセンサーを長期間着けてもらい、体の動きを検知すると、行動の多様性が強いほど、組織での幸福感が高いことが分かった。」

本人も気づいていない、幸せな人に共通する無意識的で精密に決まっているパターンがあるらしい。

「具体的には、幸せな人は「短い動き」と「長い動き」が混じっていた。逆に、あまり幸せでない人は、バラつきが少ないことが分かった。1回動き出したら、10分くらい動かないとか。つまり、瞬間ごとの幸福感は分からないが、1日分のまとまったデータで「短い動き」と「長い動き」が混じりあっているかを見ると、その人や周辺の人々が幸せなムードに包まれているかどうかが分かる。」

ということだ。
無意識的な動きで判断するため、人工知能でアドバイスするまで1ヶ月の観察が必要とのこと。
何となく、ホントらしいような気がする。
センサーで取得したデーターとスケジュールを組み合わせて判断する仕組みだ。
会議がいつあるとか、誰と会ったかとか、そういうデーターを本人が入れないといけない。
でも、それは大事なことだと思う。

記事を読むと、どうやったら仕事をしていて幸福感が得られるかわかるようになるかもしれないと思う。
でも、それが必ずしも組織としてできるかどうかは別問題だが…。

上司が苦手な場合、上司が出張していたら幸福度が高い、という結果になるだろうし、その部署のみんながそういうパターンなら、上司が呼ばれて「君がいないほうがみんな幸せだ」と言えるんだろうか。
それがみんなを育てることになるのかもしれないし…。
人工知能で幸せを測ることはできても、どうやってそれを運用していくかが問題になるだろう。

幸せを測ってしまったら、それはそれなりに問題だろうなあ。

これからの会社は大変だ。

| | 考えたこと | 22:50 | comments(0) | trackbacks(0) |