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2014.12.26 Friday
この世はグレーだ
「この世はグレーだ」という言葉は、推理の天才シャーロック・ホームズがドラマの中で言った言葉。
このセリフに至る前に、ルールをいくら作ってもあまり意味はなくて、自分たちがちゃんとした倫理観を持っていることが重要であるという。そして、自分たちは捜査で少しばかり法を破ってもかまわない、というリクツを言う。 時にシャーロックは、ドアのカギをピッキングで開けて、勝手に入ったりする。 そして犯人を特定し、追いつめ、正しい法の裁きを受けさせる。 それを追求されて言った言葉。 これは真理だと思う。 いくら法律を整備しても、全てを網羅することはできない。 どうしたって、抜け道があるものだ。 人間がやることだから、法の運用の仕方にいろんな解釈が出てきたり、法律家のいうことですらまちまちだったりする。 だから、この世はグレーなのだ。 真っ白にはならないし、真っ黒にもならない。 もちろん、日本は法治国家だから、法を犯せば罰せられる。(厳密な意味で法治国家とは言えないような気もするが) でも、時には法を犯してでもやらないといけないことに出くわす。 それどころか、法を守ったがゆえに、みんなから非難されたりすることもある。 また、逆に法を守ったのに、どうしてこんなことになったのか、ということもあるだろう。 しかし、自分に倫理的に正しいという自信があり、法を少々破ってもそれをやらないといけない、と思う時はそれをやったほうがいい、とぼくも思う。 当然、隠れてやれるときだけだ。 でも、この考えはとても危ない考えだろう。 テロや宗教戦争などは、こんな考えから起こってくる。 それを防ぐためには「法律は守らないといけない」という方がいい。 だから、そう思っても、ぼくら凡人は法の枠の中で生きている方がいい。 世の中はグレーだが、白だと思って生きていくということだ。 その方が楽だから。 |
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