考えたこと2

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Chromebook2
こないだ梅田のヨドバシカメラで実際にChromebookを見てきた。

DELLとAsusの2機種が置いてあったが、値段は3万円〜3万5000円程度。
ヨドバシならポイントがつくので、1割引きになる。

実際にキーボード上のスイッチを押して、立ち上がるまで10秒かからない。
シャットダウンは数秒でOKだった。
とにかく動作が早い。
また、ウィルスチェックのソフトも必要ないから、更新などに時間がかからない。
デスクトップを持っていて、セカンドマシンに使うとか、クラウド上に置いてあるファイルを使うとかいう時には持っていて便利だろう。
何より安くて、動作が軽い。

以前、AtomというCPUでネットブックという安価なノートパソコンが出てきたが、動作が遅くて人気がもう一つ出なかった。
しかし、Chromebookは速いし、十分に使えると思う。

ただし、制約がある。
インターネットで全てが完結しないとダメだ。
つまり、無線LANがなければタダの箱ということだ。

数年前、グーグルがグーグルドライブというアプリを出して、スプレッドシートやプレゼンなどがそれに統一されて来た時、将来はブラウザ(この場合はChromeだが)だけで使えるパソコンが出てきてもおかしくないと思っていたが、それが現実になった。

ここ数年のネット環境の進歩や、ネット上のプログラミング技術、そして安価なハードの進歩などの全てがこのChromebookを実現したのだと思う。

前に書いたように、アメリカのようなインターネット環境が進んでいるところでは、もうノートPCの20%のシェアを占めているという。
学校でもセキュリティの心配をしなくていいこと、キーボードがついていることなどから、iPadを抜いたと報じられている。
これから教育用のアプリが増えてくると、どんどんシェアは増えていくだろう。

インターネットが身近になって、パソコンの質も変わってきたということだ。

ネットワークにつながって、初めて使うことができるパソコン。
逆に言うと、ネットワークにつながらなければ、全く役に立たないパソコン。
これが今の時点での究極のパソコンではないか。

そういうと、グーグルが潰れたら、どうするのか?という声が出てくる。
全てをグーグルのサービスに負っているから、たしかにそうだ。

でもマイクロソフトからグーグルに変わっただけ、と思えないこともない。
マイクロソフトはChromebookに脅威を感じて、Windows8.1 with BingというOSを無料で売りだした。
それでChromebookの進撃が止まるとは思えないが…。

そして、グーグルは多くの物事をオープンにしている。
アップルとは対照的だ。

インターネット接続を前提としたChromebookのコンセプト、まだまだ増えていくと思う。



| | 考えたこと | 23:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
ステレオ
ステレオを買い換えたいと思う。
おそらく、これが最後だろうなあ。

この前買ったのが、もう30年前になる。
だいぶ前だ。
しかし、色々とネット上で調べてみたが、その頃とはだいぶ事情が違う。

30年前というと、日本の家電メーカーがまだ元気だった。
当時はビデオが出てきた頃だったので、AVアンプを買った。
ヤマハのAVアンプにパイオニアのレコードプレイヤー、ソニーのCDプレイヤーにした。
スピーカーはボーズの小さいもの。
置き場所がなかったから、ボーズになった。

今日は梅田のヨドバシに行ってみたが、やっぱりだいぶ様変わりしていた。

レコードプレイヤーはデノンのものくらいしか置いていない。
まあ、レコード自体がもうほとんど流通していないから、仕方ない。
アメリカではまた流行っているというが、量はしれているんだろう。

単体のアンプは日本の家電メーカーのブランドはほとんど消えた。
あるのはソニーとヤマハ、オンキョーあたり。
コンポはあるのだが、単体になると日本製は減る。
あるのはマランツ、ラックスマン、それと知らない海外ブランドだ。

スピーカーはもっと悲惨だ。ほとんど日本のブランドはない。
あるのはフォステクスくらいだった。
昔から有名なJBL、タンノイ、ボーズあたりは健在だったが、ヨーロッパのブランドが増えた。
B&W(イギリス)、ロジャーズ(イギリス)、エラック(ドイツ)、ダリ(デンマーク)というようなメーカーのスピーカーが大小取り混ぜて並んでいた。

視聴していた老人は、なんとペアで100万ほどのタンノイのスピーカーでクラシックを聞かせてもらっていた。あれ、買ったんだろうか。店員は走っていたが…。
素人のぼくが聞いても、繊細なバイオリンの弦の音がみずみずしく再生されていて、そこにいるような感じだった。さすがタンノイ。

さすがに大きなリスニングルームでもないと、そのクラスのスピーカーは置けない。
置いても音が出せないからもったいない。

ジャズやポップスなら、JBLというのがぼくらの頃の常識だが、確かにいい音していた。
友達の下宿で見た覚えのあるスピーカーがまだある。
品番は変わっているのかもしれないが…。

日本のスピーカーはAVコーナーに置いてあった。
ホームシアターのシステムとか、ジャンルとしては新しいものだ。
流行を追って売ろうという戦略だろうが、ちょっと情けない。
バータイプの横長のスピーカーがメイン。
確かに時代はAVだから、薄型テレビのところに置くスピーカーとしてはいいんだろうが…。

CDプレイヤーも単品のものは少ない。
このジャンルにお金を出して、単品でセットを揃えようというような客はほとんどいないからだろう。
実際、単品を買うくらいなら、ミニコンポを買うという気持ちもわかる。
ミニコンポの音も良くなった。

日本の家電メーカーは横並びでオーディオに取り組み、バブルが崩壊して横並びでやめたのだろう。
フォステクスやオンキョー、ティアック、ソニー、ヤマハなど、ごくごく少数のメーカーが残っている。
パナソニックのテクニクスは復活したというカタログは置いてあったが…。

しかし、その間もずっとヨーロッパやアメリカの専業メーカーはシコシコとスピーカーなどのアナログ機器を作っていたということだ。
アナログの機器は作るノウハウが大事だから、作り続けているところに簡単に勝てない。
それに、高級品だから、そもそもそんなに大きな市場があるわけでもない。
単品を集めてステレオセットを組むなどというのは、マニアックな客だけだから…。

結局日本の家電メーカーは、日立も、東芝も、三菱も、松下も、シャープも、みんな手を出して、そしてやめてしまった。
お金はあったのだから、頑張っておいたらよかったのに、あとかたもない。
残っているのは、アメリカやヨーロッパの専業メーカー。
しぶとく残っていた山水やパイオニアも潰れたり撤退したりした。

ソニーもいつ撤退するかわからない。
ヤマハは頑張ってほしいなあ。

単品オーディオの世界は難しい。

| | 考えたこと | 00:31 | comments(0) | trackbacks(0) |