考えたこと2

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清潔だからいいというわけではない
子供の頃にあまり清潔だと、アレルギーにはよくない、というのは時々聞くが、アメリカのジョン・ホプキンス児童センターが、新たにこの説を裏付ける研究結果をアレルギー臨床免疫学ジャーナルに発表したとのこと。

それはそうだろう。
そうでないと、今アレルギーの子供が増えていることが説明できないと思う。
昔は給食や冷凍食品にいちいち何が入っているなどと書いてなかったし、それでもみんな生きていけた。
アレルギーを起こす食物も増えているし、少子化であるにもかかわらず、アレルギーを起こす子供も増えている。
それを起こした環境の変化というと、世の中が清潔になったということだろう。

研究によると、「ホコリやチリ、ダニ、猫のフケやゴキブリの糞などの複数のアレルゲンやバクテリアにさらされていた方が、喘息やアレルギーになりづらくなるという。その効果は生後1歳未満の方が顕著に表れる」とのこと。

やっぱりなあ、というのが感想。

清潔になるのはいいことだとは思うが、あまりに何でも清潔に、というのも考えものだ。
適度に汚くして、汚さと共存することも必要なのだろう。
汚さというと言葉が悪いか。
自然に生きると言ってもいいかもしれない。

もともと、人間は自然の中で生きてきた。
自然の中で暮らすと、寿命はもっと短い。
自然は厳しいからだ。寒い日もあれば、暑い日もある。
雨が続くときもあれば、全く降らない日が続くこともある。
そんな中で暮らしていると、汚いこともある。

今は人工的な環境の中で、清潔に子供を育てようとする。
それが行き過ぎるとよくないのだ。
子供が1歳になる前に、アレルゲンやバクテリアも一緒にいたほうが、強くなるらしい。

しかし、この研究が進むと、人工的な状態で、そういうアレルゲンやバクテリアを適量摂取する、というような状態になるかもしれない。
ホコリやチリを人工的に作り、その中に子供の状態に応じてネコやイヌのアレルゲン、ゴキブリの糞のアレルゲン、ノミやダニのアレルゲンなどを混ぜて、最適な状態を作るということもできるようになるだろう。

はたして、その状態はいいことなのか…。

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