考えたこと2

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シェールオイル
原油安が続いている。
ガソリンもビックリするほど安くなった。

石油を必要とする国の数は増えている。
需要と供給の法則からいったら、上がるはずなのに下がったのには理由がある。

数年前から、アメリカを中心にシェールオイルという資源が出てきた。
ただ、これは地層の中の石油のカスみたいなものを集めるというイメージで、地層の中に圧をかけて取り出すという仕組み。
必然的に採掘コストは高い。
中東やロシアでは石油は掘れば出てくるものだから、コストは安い。
だから、結局は原油の値段は下がらないと思っていたのだが…。

中東の最大の産油国、サウジアラビアが今回は値下げに動いたらしい。
OPECという石油輸出国機構の会議で、サウジアラビアはシェールオイルを抑えこむために値下げを決めた。
安い原油が出回れば、シェールオイルは売れないからだ。
シェールオイルのシェアが上がれば、採掘法の開発も進み、コストも下がると思ったのかもしれない。
開発を少しでも遅らせよう、ということだ。
それだけではない。
石油が高くなるということは、石油に変わる代替エネルギーの開発も促進する。
それも懸念材料になる。
サウジアラビアは、結局、石油の時代を一日でも長く持たせようとしている。

この戦略は、石油の採掘コストが上がって(残り少なくなると、なかなか出なくなるから、コストは上がるらしい)、シェールオイル並みになるまでは持つ。
あと何年あるのか、わからないが…。
石油というのは、限りある資源なのだ。
もうピークは過ぎているらしい。

その余波で、ロシアは苦しくなった。
ルーブルはドルに対して30ルーブルだったのが、60ルーブル近くまで下がった。
ウクライナの一件で経済制裁は続いている。
そこに泣き面にハチの原油安。
ロシアはエネルギーで経済を立て直したのだが、ここに来て苦しくなった。
今、ロシアは売り込みに走っているらしいが…。

一連のシェールオイルから、サウジを中心とした原油安。
何となく、CIAの陰謀ではないかと思ってしまう。

でも、日本経済にとってはラッキーだ。
これで一息つけるかもしれない。

しかし、長い目で見た時には地球にとって、いいことかどうか…。

これを猶予と思って、代替エネルギーの開発をしないといけないと思う。


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