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2014.12.11 Thursday
2014年シングルCD 売り上げトップ50
今年のシングルCDの売上の順位を見た。
こんなことになっていたのかと思う。 1位から4位はAKB48が独占。 5,6,10位は嵐。 7位から9位は乃木坂46。 つまり、AKBと乃木坂と嵐で10位までが占められている。 11位以降に出てくるのは、SKE48、EXILE、NMB48、関ジャニ∞、HKT48、ジャニーズWESTという顔ぶれ。 つまり、EXILEの12位を除いて、秋元ファミリーのナントカ48(46)とジャニーズで占めているという、驚くべき状況。 このナントカ48(46)というのは、シングルCDを買うと、握手券が入っていたり、総選挙に参加できたりするという特典があるから、それで売れているのだろう。 実際にCDを買った人でいうと、どれくらいの比率になるんだろうか。 21位以降30位はジャニーズの天下。 関ジャニ∞、Kis-My-Ft2、SMAP、エイトレンジャー、Hey!Say!Jump、舞祭組とEXILE。 なんと10曲中9曲がジャニーズ。 ぼくの知っているグループではサザンが47位にやっと出てくる。 日本の歌謡界は、ぼくが知らない間に猛烈な寡占化が進んでいたということだ。 昔はどうだったのかと思って、ぼくが18歳だった1975年の顔ぶれを調べてみた。 さくらと一郎、布施明、小坂恭子、沢田研二、ダウン・タウン・ブギウギ・バンド、岩崎宏美、風、細川たかし、かまやつひろし、山口百恵、桜田淳子、バンバン、野口五郎、八代亜紀、中村雅俊、西川峰子、アグネス・チャン、西崎みどりという状況。 懐かしい名前が並んでいる。 演歌と歌謡曲の中にちょっとフォークが入っているという感じ。 この頃はまだニューミュージックというジャンルはなかったと思う。 事務所がどうなっているのかはわからないが、まあバラエティに富んでいると言っていい。 今の人が見ると、今年の上位20位もバラエティに富んでいるということかもしれないが、とにかく今は年齢層が狭くなっているというのは言えるだろう。 1975年は中高年もシングル盤を買っていた。もちろんレコードだ。 今はシングルCDは若い人しか買っていないのではないか。 年寄りは、テレビで演歌や歌謡曲を聞いたり、コンサートに行ったりしている。 中年はニューミュージック時代のアーティストのライブに行ったり、その当時の古いレコードをCDで再販されたものを買ったりしている。 若い人はジャニーズやナントカ48を聞いている。 そんな感じではないか。 団塊の世代以降、昭和40年台にティーンエージャーだった人たちは、洋楽も聞いていた。 エルビス・ブレスリー、ビートルズ、S&G(サイモンとガーファンクル)、ビーチボーイズ、ローリング・ストーンズなどが当時のビッグネーム。 もうちょっと古いと、ペリー・コモとか、ドリス・ディ、フランク・シナトラなどかな。 復刻版のCDにはそういうニーズもあるだろう。 そういう音楽の多様性が、今のシングルCDを見ていると全くなくなったように見える。 ちょっとさびしい。 もっといろいろ聞けばいいのに。(聞いているのかもしれないが…) |
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