考えたこと2

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役不足
役不足という言葉、ややこしい。
どっちの意味かわからなくなる。

はてなダイアリーによると、「正しい意味は、「素晴らしい役者に対して、役柄が不足している」という意味、つまり能力のある人につまらない仕事・簡単な仕事をさせるという意味なのですが、最近は逆の意味で使われることが多く…」とある。

つまり、役の方が不足していて、自分の実力が勝っているという意味だ。

しかし、彼は役不足だ、というような言い方をされると間違った意味の方が正しく思えてしまう。
そう言っている人も間違っているのだろう。
彼には役不足だ、と言われると、正しい意味だと思う。

文化庁のホームページに間違いやすい言葉として、公開されている。
「ことば食堂へようこそ」http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/kokugo_sisaku/kotoba_shokudo/というページ。
この役不足は第一回目の配信で、半分以上の人が間違った意味で理解していたらしい。
正しい意味を動画などで解説している。

第二回目の予定は「煮え湯を飲まされる」だ。
これは「信頼していた人に裏切られる」という意味だが、単に「敵からひどい目にあわされる」という意味だと思っている若い人が多いという。

言葉には由来があって、それがわかっていれば意味を間違えないが、その由来がわからなくなっていくと誤用が起こる。
言葉について回る重りみたいなものだ。
言葉は使われていると重りが軽くなってくるらしい。

ある種仕方のないことなのだろう。

ある程度は食い止めることができても、そのうち軽い意味になってしまう。

もともと、どちらにも取れる意味の言葉だ。

それを誤用する人が増えれば、そのうち正しくなる。
辞書に、昔は反対の意味だったが…、と書かれるようになるのだろう。

やばい、などはその代表ではないか。

ぼくの中ではやばいというと悪い意味。
でも、若い人たちは違う。

これも時代だろう。

| | 考えたこと | 23:02 | comments(0) | trackbacks(0) |
国とはなにか
昨日、クローズアップ現代でアメリカの富裕層のことをやっていた。
富裕層とは上位1%の人で、残り99%は中間層と貧困層。
どんどん格差が拡大しているという。

格差という意味では日本も同じ。
正規社員と非正規社員、老人と若者など、どんどん拡大している。

アメリカの富裕層は、自分たちの税金が貧しい人ばかりにつぎ込まれ、自分たちはちゃんと行政サービスを受けていない、という意見が強め、住民投票などで自治体を作ってしまった、という番組だった。

富裕層は税金をたくさん収めている一方、貧困層はそのお金でサービスを受けていることになる。
警察が治安の悪い地区ばかりに回され、富裕層が住んでいる地区は後回しにされているという。
だから、富裕層だけの新しい市を作って、警察官を自分たちで雇い、犯罪があれば3分以内に警察が来るようにしてしまう。
一方、その市に入らなかったところは富裕層が減って税収が激減し、破綻してしまう。
刑務所も警察も失業状態。
犯罪者は街に放たれ、警察はお金がないから雇えない。

独立した市に住んでいる富裕層はハッピーだ。
自分たちのお金で、サービスを買う。
余分ところに税金は使われない。
NYから越してきた人が、何でもある、と言っていた。

しかし、これでいいのだろうか。
古き良きアメリカの互助精神はどこに行ったのだろうか。
貧困層は有色人種が多いという。
アメリカは移民の国だから、外からやってきた人たちに自分たちのお金が使われるのは、何となく合点がいかないとは思う。
それでも、アメリカンドリームを目指してやってきた人たちではないか。

アメリカの独立宣言には、頼りにならない政府なら変えてしまえと書いてある。
それを地で行く富裕層の反乱ではないか。
税による所得の再配分というのは政府の役割だろう。
それを拒否できるのだろうか。
民主主義だから、ちゃんとした手順を踏んで市を作ったんだから、いいのだが…。

細かい事情はわからないが、何となく危なさを感じる。
個人がここまで強くなると、国とか州の意味はどうなるのか。

難しい。

| | 考えたこと | 00:09 | comments(0) | trackbacks(0) |