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2014.04.13 Sunday
先のこと
最近、先のことを考える。
それも、自分がいつ死ぬかということは関係なく、もっと先のことだ。 つまり、自分が考えても仕方ないことまで考えている。 今の子どもの世代、孫の世代の事を考えるのだ。 その結果、自分の身の回りのことがお留守になっていたりする。 気楽なものだ。 今になって振り返ると、ぼくらは一番良い時を過ごしてきたように思う。 戦争が終わって、ちょうど復興した頃に生まれた。 高度成長の時代を過ごした。 20代の時にオイルショックだの何だの言われたが、それをバネにして日本の産業は強くなった。 今日より明日が豊かなことは自明のことだった。 そして、誰も会社が縮小するとは思っていなかった。 ポストは増え、同期はみんな管理職になれた。 銀行などとは比べものにならないが、給料も増えた。 90年代にバブルがはじけたが、そんなのはこれからの時代を思えばしれていると思う。 これはひとえに時代が良かったのだろう。 もちろん、前の世代の努力もあるし、ぼくらの努力もある。 しかし、今の時代を見ていると、大きな流れとしては「運」だったとも思える。 石油という安いエネルギー源があった。 アメリカや中東で土を掘ったら、いくらでも出てきた。 それをエネルギー源にしたり、加工したりして、ぼくらの世代は発展することができた。 今、石油の採掘量がピークを迎え、減りつつある。 新興国の需要は増えているので、値段はどんどん上がっている。 「先のこと」を考えると、どうなるのかなと思う。 日本は少子高齢化、少産多死化で生産年齢人口が減り、国としては成長は見込みづらい。 社会保障の問題もある。誰がどう考えても、このシステムが続くとは思えない。 しかし、政治家は高齢者の票がほしいので誰も動かない。 それなら、経済成長すればいいのだが、アベノミクスで第三の矢と言われている成長戦略は見つからない。 規制緩和さえ進まない。 この国はどうなるのかな、とも思う。 ぼくらの世代には責任がある。 若い人たちを育てなければならない。 でも、どうしたらいいのか…。 |
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