考えたこと2

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国とはなにか
昨日、クローズアップ現代でアメリカの富裕層のことをやっていた。
富裕層とは上位1%の人で、残り99%は中間層と貧困層。
どんどん格差が拡大しているという。

格差という意味では日本も同じ。
正規社員と非正規社員、老人と若者など、どんどん拡大している。

アメリカの富裕層は、自分たちの税金が貧しい人ばかりにつぎ込まれ、自分たちはちゃんと行政サービスを受けていない、という意見が強め、住民投票などで自治体を作ってしまった、という番組だった。

富裕層は税金をたくさん収めている一方、貧困層はそのお金でサービスを受けていることになる。
警察が治安の悪い地区ばかりに回され、富裕層が住んでいる地区は後回しにされているという。
だから、富裕層だけの新しい市を作って、警察官を自分たちで雇い、犯罪があれば3分以内に警察が来るようにしてしまう。
一方、その市に入らなかったところは富裕層が減って税収が激減し、破綻してしまう。
刑務所も警察も失業状態。
犯罪者は街に放たれ、警察はお金がないから雇えない。

独立した市に住んでいる富裕層はハッピーだ。
自分たちのお金で、サービスを買う。
余分ところに税金は使われない。
NYから越してきた人が、何でもある、と言っていた。

しかし、これでいいのだろうか。
古き良きアメリカの互助精神はどこに行ったのだろうか。
貧困層は有色人種が多いという。
アメリカは移民の国だから、外からやってきた人たちに自分たちのお金が使われるのは、何となく合点がいかないとは思う。
それでも、アメリカンドリームを目指してやってきた人たちではないか。

アメリカの独立宣言には、頼りにならない政府なら変えてしまえと書いてある。
それを地で行く富裕層の反乱ではないか。
税による所得の再配分というのは政府の役割だろう。
それを拒否できるのだろうか。
民主主義だから、ちゃんとした手順を踏んで市を作ったんだから、いいのだが…。

細かい事情はわからないが、何となく危なさを感じる。
個人がここまで強くなると、国とか州の意味はどうなるのか。

難しい。

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