考えたこと2

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コレポン
コレポンという言葉、一般的な言葉なのか。
前の会社の宴会に呼ばれて行った時にひさしぶりに聞いた。

1980年代、ぼくのいた会社では、海外とやりとりをすることを、「コレポン」といった。
ネットで調べてみると、「コレポン」というのがあって、「コレスポンデンス」の略と書いてある。
一般的な言葉だったのだ。

コレスポンデンスとは、「通信。文通。特に商業通信文をいう」。
ぼくらは海外とfaxのやりとりをすることを、「コレポン」と言った。
メールはまだ一般的ではなかった。
それ以前はテレックスだっただろうが、ぼくらはそれは知らない。

コレポン、というのはサ変動詞。
コレポンする、という形で使っていた。

メーカーが直接海外とやりとりをする、というのは80年代になって一般的になってきたのではないか。
それまでは、総合商社などが間に入っていたのだと思う。
ちょうど80年代に入ったころから、メーカーが直に海外とやりとりをして海外で生産をやるような形、特にアメリカで生産するケースが増えたと思う。
この頃から日本の自動車メーカーは貿易摩擦の関係で本気でアメリカ生産を始めた。
自動車産業は裾野が広いから、それにつれてたくさんの関連メーカーが海外生産を始めた。

当時はイギリスとアメリカがコレポンの相手だったが、彼らも日本とのやりとりには慣れていなかったと思う。
ぼくのいた会社は、もともと海外が本社だったが、わけあって日本が本社になり、海外の会社を子会社化していた。
だから、アメリカの会社のスタッフはぼくらを親会社の人として扱ってくれていた。
少々通信文の文法が間違っていても、許してくれていたと思う。

ぼくがコレポンしていたのはアラバマ州の田舎の工場だったから、日本の場所も知らないし、日本人などあまり見たことがないようなスタッフばかりだった。
いい意味で田舎の人だった。

1995年に初めてアラバマに行って、コレポンしていた相手と会ったが、朴訥そうないいやつだった。
そんなにアメリカ人をたくさん知っているわけではないが、いい意味で日本に先入観がないアメリカ人だったと思う。

本当に一時は朝から晩まで英語で文書を書いていた。
アメリカのために働いていると言ってもおかしくなかったと思う。

コレポンの文書は膨大だった。

今となっては懐かしい過去だ。


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