考えたこと2

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IPv6
インターネットは通信の手段だったが、今は「モノのインターネット」の時代を迎えている。

そのための技術がIPv6というもの。
Wikipediaから引用すると、「現在、主流のIPv4にかわるものとして、それまで約 232(= 約42億)個であったIPアドレスを約 2128(= 約340澗)個まで使えるようにしたのが大きな特徴の一つである。340澗個のアドレスとは、340兆の1兆倍の1兆倍(340京の1京倍)のアドレス空間があるということである。」ということになる。

IPアドレスというのは、インターネットにおける番地のようなものであるが、この数が増えるということだ。
そうすると何が起こるか。

今まで国や組織に割り当てられていたアドレスであるが、IPv6になることでアドレスの枯渇の心配がなくなるので、組織だけでなく、モノにも直接アドレスを割り当てられるようになる。
例えば、クルマ1台ごとにアドレスを与えれば、車同士で通信できるようになったり、人ごとにアドレスを与えれば生体センサーを使って体調管理ができるようになったりする。
時代はそういう方向に進んでいるらしい。

クルマの自動運転など今開発中の技術と、クルマ個体にインターネットのアドレスが与えられることは相乗効果を生むだろう。
家電などでも、インターネットのアドレスを機器に割り当てることができれば、今まででは考えられなかったこともできるようになったりするはず。
というのが、IPv6のコンセプト。

しかし、インターネットはどこまで進んでいくのだろう。
山本夏彦 がワープロは世の中をそんなに変えないが、インターネットというのは世の中を大きく変えると書いたのが1990年代だったと思う。

ぼくがあと何年生きられるかわからないが、どうなっていくのかちょっと想像できない。

ある意味、便利になっていくのだろう。

しかし、インターネットでは国を超えて人やものが標準化されていくが、どこかで「国家」の問題が出てくるのではないかと思う。
今でも欧州の国々はgoogleのやっていることに不満気だし、中国では禁止されていたりしたはず。
世界が均一になればいいのだが、それはおそらく国家が邪魔をするだろう。

インターネットが勝つか、国家が勝つか。

そんな時代が来るような気がする。

| | 考えたこと | 23:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
遠すぎた橋
テレビでやっていたので、見てしまった。
若いころに映画館で見たのだが、ほとんど忘れた。

この映画はノルマンディー上陸以降の連合国のドイツ軍との戦いを描いたものだ。

連合国の活躍のイメージしか残っていなかったが、この映画は連合国側の作戦のまずさを描いたもので、たくさんの国が絡んで作戦を立てると色んな所で齟齬が起こり、違う風土の組織を束ねるのは難しい、ということを描いた映画でもある…ということがわかった。
1977年にこの映画を作っていたのか…。
製作国はイギリスとフランス。
だから、ちょっとイギリスびいきなのかと思う。

ショーン・コネリーやジーン・ハックマン、ロバート・レッドフォードの顔は若く、懐かしかった。

前線で取り残されたイギリス軍を率いるショーン・コネリーは、油が乗り切った中年の少将を見事に演じている。
結局、作戦のまずさや装備の故障などで、最後は退却を余儀なくされる。
退却したコネリーが将軍に「部下を8000名失った」と言ったら、「あの橋は遠すぎたな」と言われるシーンは何とも言えない。

ラスト・シーンは全く覚えていなかった。
20代のぼくは意味がわかってなかったのだろう。

ヨーロッパは2回の大戦を通じて、多くの国々が戦争に関わり、まだそれを体験した人もいる。
しかし、それを乗り越えてEUという連合を作っている。

あらためてヨーロッパの人たちの懐の深さに感心した。

異なる国々でチームを作って作戦を立て、それを遂行する難しさも興味深かった。
しかし、今となっては東アジア(つまり日中韓)との比較で、やっぱりヨーロッパはすごいと思う。
オトナの国々だ。

この映画は単なる戦争活劇ではない。

そんなことに今ごろ気づくのも情けない…。


| | 映画・舞台 | 00:33 | comments(0) | trackbacks(0) |