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2014.01.13 Monday
遠すぎた橋
テレビでやっていたので、見てしまった。
若いころに映画館で見たのだが、ほとんど忘れた。 この映画はノルマンディー上陸以降の連合国のドイツ軍との戦いを描いたものだ。 連合国の活躍のイメージしか残っていなかったが、この映画は連合国側の作戦のまずさを描いたもので、たくさんの国が絡んで作戦を立てると色んな所で齟齬が起こり、違う風土の組織を束ねるのは難しい、ということを描いた映画でもある…ということがわかった。 1977年にこの映画を作っていたのか…。 製作国はイギリスとフランス。 だから、ちょっとイギリスびいきなのかと思う。 ショーン・コネリーやジーン・ハックマン、ロバート・レッドフォードの顔は若く、懐かしかった。 前線で取り残されたイギリス軍を率いるショーン・コネリーは、油が乗り切った中年の少将を見事に演じている。 結局、作戦のまずさや装備の故障などで、最後は退却を余儀なくされる。 退却したコネリーが将軍に「部下を8000名失った」と言ったら、「あの橋は遠すぎたな」と言われるシーンは何とも言えない。 ラスト・シーンは全く覚えていなかった。 20代のぼくは意味がわかってなかったのだろう。 ヨーロッパは2回の大戦を通じて、多くの国々が戦争に関わり、まだそれを体験した人もいる。 しかし、それを乗り越えてEUという連合を作っている。 あらためてヨーロッパの人たちの懐の深さに感心した。 異なる国々でチームを作って作戦を立て、それを遂行する難しさも興味深かった。 しかし、今となっては東アジア(つまり日中韓)との比較で、やっぱりヨーロッパはすごいと思う。 オトナの国々だ。 この映画は単なる戦争活劇ではない。 そんなことに今ごろ気づくのも情けない…。 |
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