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2014.01.22 Wednesday
資格のわな
就職するのは大変だ。
学生と社会人のギャップがだんだんと大きくなっているからだ。 そのため、多くの親が何か資格を取っておけば…、と考える。 高校生も同じだ。 資格を過信することになる。 それに悪乗りしているのが大学業界。 いろいろな資格があり、この学部に入ったらこんな資格が取れるという宣伝もしている。 パンフレットを見たら「目指せる資格」などというページがあり、そこにいろんな資格が書かれている。 中には学会が資格を新たに作ったりもしている。 おなじみの教員免許は、オリエンテーションをやって、教職課程担当の先生方の職を守るために、多くの学生を誘導する。 教職免許を取っても教員採用試験に合格しないと教員になれない。 その仕組さえよくわかっていない学生もいる。 数年間にわたって、現役で教員になっていない学校も多いのではないか。 当たり前だが、取るのが比較的やさしい資格は就職の役には立たない。 なかには大学院までいかないと取れない資格がある。 なかなか食えない資格でも、だ。 そんな資格に高校時代に憧れてしまうと、一生の問題になる。 前にも書いたが、資格さえ取れば食えるというものではない。 難しい資格ほど、取れば食えるという側面はあるが、あくまで「人」が問題になる。 弁護士でさえ、今はなかなか食えない時代。 他人と全くコミュニケーションが取れないような人は、いくら弁護士資格を持っていても、仕事はできない。 計算ができない人には、経理を任せられないのと同じことだ。 まずは人。 その次にやる気。 最後に資格。 そういう順番になる。 だから、資格は何を取ったらいいかと聞かれたら、パソコンと英語と答えればいい。 この2つは汎用の資格で、どこでも使える。 後は漢検準2級以上、できれば2級。 それ以外は「国家資格」を目指すくらい。 上記以外の資格は、自分が何をやりたいのか、その目的に応じて取ればいい。 取ったからといって、それで就職できるとは思わないほうがいい。 くれぐれも手段と目的を間違えないように。 |
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