考えたこと2

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古き良き時代の人
息子が「お父さんは古き良き時代の人やろ」と言った。

就職のことを話していた時に「とりあえず3年勤める気持ちで会社を選んだらいいと思う」と言った言葉が意外だったようだ。

「21世紀は20世紀とは違うから…」というような言葉も想像していなかったのかもしれない。

今の20代の子供にとって、親の世代は本当に「古き良き時代の人」だろう。
親の世代は高度成長の時代と80年代のジャパン・アズ・ナンバーワンの時代を生きてきた。
明日は今日より豊かというのは、口には出さなくても、みんなが感じていた。
会社は大きくなり、ポストは増え、誰もが役職者になれた。
日本製品は世界を席巻し、メイドインジャパンは高品質の代名詞になった。

それに比べて、今の20代の人達は気の毒だ。
生まれてからずっと低成長。
バブルが崩壊して、不良債権を抱えた金融機関を税金で助け、モラルハザードを起こした。
センセイも政治家も悪いことをするのが当たり前。
世の中から権威がなくなったと同時に、権利意識が増大し、義務の意識は希薄になった。

本当に苦しい時代だから、かえって苦しいと言えない。

そういう意味で、子供のいうのは正しい。

しかし、ぼくらの時代の価値観で生きてはいけないと思っている。
21世紀の基準は20世紀のぼくらとは違う。

就社ではなく就職の時代。
会社を選んで入っても、転職が当たり前の時代になる。
非正規社員が増え、非正規社員が普通になる。
つまり、最終的にはアメリカのような雇用形態になるのではないか。
もちろん100%そうなるわけではないが、今の「正社員」と言われている人たちは一握りの人になるだろうと思う。

個人がスキルをつけ、評価され、プロモートされる時代が来る。
逆に言うと、ずっと同じことをやっていても、給料は上がらない。
そういう時代を迎えようとしている。

人は時代を選ぶことはできない。
選んで生まれてくることはできないからだ。

否応なく、その時代を受け入れて、適応していかなければならない。

もう57歳。
古き良き時代の人だ。
しかし、そのままでいいとは思っていない。




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