考えたこと2

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ビジョンを示すリーダー
アポロ計画を成功させ、月に人を送ることができたのは、ケネディ大統領の言葉だといわれている。

「私は我が国が、この10年間(60年代)が終わるまでに人間を月面に到達させ、なおかつ安全に地球に帰還させることを約束する。」

前にも書いたが、アポロ計画のような何万人もの人が関わるプロジェクトの場合、その目的をみんなが共有できることが大事だ。
それを実現したのが、ケネディの言葉だろう。
実際に月に人が行ったのは1969年だったから、ケネディは暗殺されていてその日を見ることはできなかったが、公約は果たされたことになる。

それを同じような言葉が、「ポケットに入るラジオをつくれ」という言葉。
まだラジオが家具のような大きさの頃、持って歩けるラジオを作れ、と言ったのが井深大。
ソニーの創業者だ。

ソニーのWebサイトにこの話が出ているのを見た。

リーダーは明確な目標を示すことと、それを共有させることが大事だ。
自分が全てをやる必要はない。
しかし、明確で形があり、誰もが共有できる目標を示さないといけない。

ポケットに入るラジオ、という明確な目標を技術者に対して示した井深はやはり稀有なリーダーだったと思う。
まだ真空管が主力の時代に、トランジスタの可能性を見出し、そこにビジョンを示した。
もちろん、そんなことは誰も想像していない。

「ラジオが家具だった時代ですから、「ポケットに入るラジオをつくれ」と言われた社員や下請け会社の技術者は驚き、一度は「無理だ」と話を突っぱねました。しかし、ふたりは絶対に引き下がりません。実際に開発してみると、確かにトランジスタの扱いは難しく、井深氏が「何度も中止しようと思った」と漏らすほどでした。」

とWebサイトには書いてある。

頭の中のイメージを形にして伝え、共有させることがリーダーの第一の仕事だ。
もちろん、そうするためには常に理想を追い求めていることが必要だろう。

そんなリーダーが今の日本に必要なのだと思う。

政治家もしかり。

2020年までに、国債の保有残高を半分にするくらいの目標を示し、その手立てを示さないといけない。
公務のIT化、それによる公務員の半減、道州制の導入…、やることはみんながすでに言っている。
それを実際にやり切ることが必要だ。

もう時間はない。

財政破綻する前に、何とかしないと。

| | 考えたこと | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) |