考えたこと2

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英語教育
日本の英語教育はうまくいっていないという。

少なくとも、その点ではみんなの意見は一致するようにみえる。

果たして日本人の英語の学習能力は低いのだろうか。

ぼくは能力は低くないと思う。
必要に迫られていないだけだ。

必要に迫られれば、今よりずっと悪い環境でも英語はできていた。
高度成長でアメリカに市場を求めて出て行った人たちは、今よりも環境は悪かったが、それでも何とかした。
ブロークンでも話をして、文書を読み、商売をした。

そのときに比べると、今はネイティブの英会話学校も増えたし、英語を聞く機会は飛躍的に増加した。
ケーブルテレビや衛星放送で、英語の字幕のドラマを いくらでも見ることができる。
ポッドキャストやデジタル機器で英会話番組をいくらでも無料でとることができる。
むかし、高いお金を出して「リンガフォン」などを買って勉強していたものが、簡単にできる。
環境は、はるかに整っている。

日本には1億以上の人口がある。

そこに市場が成り立つ。
一部の人はどうしても海外に出て行かなければならないが、残りの人は日本にとどまっていれた。
1億は世界全体の人口から見たら少ないが、GDPがある水準を超えて、豊かな1億だった。
そこに市場が成り立つ。
だから、輸出に関係ない人は、英語は関係なかった。
入ってきたものを買うだけ。
必要に迫られないのだ。

教育の問題ではない。
必要に迫られないからだ。
先生も、しんそこ必要だとは思っていない人がほとんどだろう。
英語など読めず、話せず、聞けなくても、生活には困らない。

しかし、これからは違う。
韓国や中国のGDPはそのうち日本を抜くだろう。
他のアジアの国々も購買力が増えていく。
日本を訪れる外国人も増えるし、そのときに必要なのは、英語だろう。
もちろん、韓国語や中国語も必要とされる。
しかし、現状のところ英語が共通語。
日本に住んでいて、英語ができると仕事の可能性が広がるということだ。

そして、今までは製造業が輸出をしているとい状況だったが、サービス業も出て行っている。
楽天の社内文書が英語になるという。
そこからしても、英語ができると有利だ。
必要性が高まっている。

やっと「必要」という環境が整ってきた。

だが、これから本当の英語教育が必要とされる。
必要性は生徒のほうには理解されている。

問題はそれを教える側に、どれだけその意識があるかだと思う。

本気で教えないと、どんどん海外の日本語を理解する人に置き換わっていく。
そんな状況が起こり始めている。

ことは緊急を要すると思う。



| | 考えたこと | 23:46 | comments(0) | trackbacks(0) |
ブラウン管
Wikipediaによると、ドイツの物理学者であるブラウン博士が発明したのが「ブラウン管」。

ノーベル物理学賞ももらっている。

これは、本当にたくさん使われている。
世界中でどれくらいのブラウン管が製造されただろうか。
日本でもテレビだけで一家に一台以上ある。
国民の72%という普及率だから、尋常ではない。
世帯ではなく、国民の72%だ。
一億いたら、7200万台。

ブラウン管は真空管の一種でもあるので、当然中は真空である。
だから、割れたらすごいことになる。
一種の爆発と言っていい。

100年ほどかけて、ブラウン管は進歩してきた。
最初はモノクロだったが、カラー化され、いろんな技術がつぎ込まれた。
曲面のブラウン管が平面になったのが、トリニトロン管。

真空管で、底が平面というのはすごい技術だ。
これが最後のブラウン管になって、2007年に生産終了した。
薄型テレビが主流になったからだ。

また、一般的にはブラウン管には高い電圧がかかり、電子線も扱うことから、いろいろなノウハウや特許もあった。
電子線の漏れを防ぐために、鉛が使われているらしい。
部品には、今話題のレア・アースも使われている。

今の日本中のブラウン管はどうなるのだろうか。
リサイクルの手順は決まっているようだが、膨大な量のブラウン管はどうなるのだろうか。

本気でリサイクルについて考えなけれいけないだろうなあ。
それが儲けになるようなビジネスにならないと…。




| | 考えたこと | 00:58 | comments(0) | trackbacks(0) |