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2010.12.08 Wednesday
あかつき
「あかつき」、というと今は金星の探査機のことらしい。
「あかつき」というと、ブルートレインを思い出すのは古い人間か…。 中学の頃、窓の外に山陽本線が走っており、そのため、「あかつき」が通るのが見えた。 学校に行っている間に通るのだから、朝早くでもないし、夜遅くでもない。 誰かが、「あかつき」が通ると、その授業がもうすぐ終わる、という事を言いはじめ、それでみんなが窓の外を気にするようになった。 あの頃、学校にはお金がなかったから、教室に時計がついていなかったと思う。 2年11組のときだったような気がする。 そんな「あかつき」 の印象があって、ブルートレインのことをよく覚えている。 その「あかつき」が金星の探査機になっている。 単に同じ名前だというだけのことだが、なじみがある名前だ。 何せ、6500万キロも離れたところである。 電波が届くのに、3分半もかかる。 秒速3万メートルで210秒。 えらいものだ。 残念ながら、金星の周回軌道に乗るのには失敗したらしい。 また6年後に金星のそばを通るので、その時にもう一度トライする、ということらしい。 宇宙に関わるプロジェクトは、息が長い。 計画段階から、実行、そして完遂までかなりの時間が必要だろう。 今回の件も、やり直すというだけで、6年かかる。 きっとその6年の間に入れ替わる人もいるだろう。 途中で定年してしまった人は、どんな気持ちだろうか。 途中で亡くなる人もいるだろう。 あかつきが写真を送ってくるのを、楽しみにしていただろう。 今回は残念だったが、電池をケチりながら6年後を目指してほしい。 |
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