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2010.12.30 Thursday
夢を追うこと
就職難の時代である。
大学生の二人に一人が職がない。 もう少し状況は改善されるだろうが、頑張っても7割程度だろう。 55万人の3割があぶれることになる。 一に雇用、二に雇用、三に雇用、と総理大臣が言ったが、公約倒れも甚だしい。 新卒で10万人以上が職に就けない状態が2年も続くことになる。 ただ、企業の方にも事情がある。 たくさんの中高年を抱えて、若い人を雇う余裕がない。 多くの企業が業績回復したと言っているが、それらの企業は雇用を増やしたわけではない。 以前のように、業績を回復させるために、生産を増やすという事ではなくなっている。 どちらかというと、アジアに拠点を構えたとか、本社機能を分けたとか、海外に打って出たとか、中国人社員をたくさん採用したとか、そんな状態だ。 だから、そう簡単に雇用は増えない。 しかし、今の若い人は昔とは違う。 夢を追いかけているような気がする。 この会社でこれがしたい、などという。 何か実現したいことや関わりたいことがあるのは、いいことだ。 それを糧に働ければ、それはそれで言うことがない。 でも、それがダメだったらどうするのか。 それらは、往々にして、ダメなことが多いのだ。 最初から夢を追いかけてどうするのか。 夢はとっておくものではなかったか。 とっておいて、時々見直して、それでもやりたいかどうか、判断するというようなプロセスはないのか。 夢をかなえるのに、性急すぎはしないか。 たった数年でかなう夢など、たかが知れている。 一生かかってもかないそうにない夢こそ、夢といえるのではないか。 ぼくの夢は、マンガ家になること、小説家になること、シンガーソングライターになること…、もともと会社で夢をかなえようなんて思っていなかった。 もちろん、すべてかなわなかったが…。 それに、夢は変わっていくのだ。 年を経るとともに、自分のできそうなことに近づいていく。 それでいいのだ。 |
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