考えたこと2

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夢やぶれて
スーザン・ボイルの歌で、一躍有名になった曲。

今日、聴く機会があって、もう一度聴いた。

I Dreamed a Dreamという題。
ミュージカルのレ・ミゼラブルの中で歌われる曲らしい。

題の意味は、文字通り訳せば、私は夢を夢見た、という意味だ。
Dreamというのは、夢見るという意味だから、夢を夢見たというのは、何となくヘンな表現。

夢というのは、かなわないもの、という意味も含まれているのかな。
だから、夢やぶれて、という意味になるのか。

しかし、いい曲だ。

前半は「夢見た」、という過去形で歌われる。

後半になって、現在形になり、最後はThe dream I dreamedという、題とは逆の関係になる。

レ・ミゼラブルのどの場面で歌われるのかは知らないが、愛する人がいなくなった、という唄だ。

ミュージカルはあまり好きではないが、この曲はそのために作られた曲だし、その場面で歌われることに意味があるのだろう。

でも、そんなことは飛ばしてしまうほど、スーザン・ボイルの歌はすばらしい。
何度見ても、感激する。
会場のオーディエンスと一体になって、引き込まれる。

 But there are dreams that cannot be

 かなわない夢がある

当たり前のことだが、夢は普通はかなわない。
夢に向かって努力すればするほど、夢は遠のいていく。
若ければ若いほど、努力だけでは夢はつかめない。(そもそも努力をする人が少ない)
というか、若ければ若いほど、簡単にかなうものを夢とは言わない。
それをつかむためには、努力に加えて、巡り合わせが必要だ。

それを努力の結果と呼ぶか、運と呼ぶか、難しい…。

年をとって、夢はやっぱりかなわないと思う。
それが夢なのだ。

ほんの一部の人だけが、努力と巡り合わせの結果、夢をつかむ。

でも、ほとんどの人の夢は結果的にやぶれる。

「夢やぶれて」、名曲だ。



| | 音楽 | 23:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
マーチ
日産が新型マーチを出した。

何が話題かというと、軽量化を図り、ハイブリッド車並の燃費にしたということか。
さらに、それが日本製ではない、ということがある。
タイで作っている。
燃費をさらに向上させるために、アイドリングストップを採用した。
最安値のグレードは100万円を切る。

マーチといえば、ヴィッツ、フィット、デミオと並ぶ小型車のブランド。

しかし、月4000台が販売目標らしい。
供給能力や市場の問題もあるのだろうが、ヴィッツが月8000台、フィットが10000台以上売っているのに比べると、少ない。
せっかくタイに移して、値段を安く設定したのに、控えめな数字だ。

まあ、日産にとっては、日本という市場はそれほど小型車を売りたい市場ではない、という事だろう。
乗用車で、1台当たりの人口が2.2人というデーターであり、少子化も考えるともう成熟している。
高付加価値の、値段が高いクルマを売りたいのだろう。

ただ、成熟市場になってくるということは、クルマの価値が現実の価値に近づき、値段が高いクルマは売れにくくなる。
実際、今の日本でランクルのような大きなクルマはほとんど要らない。
レクサスのような乗用車も一定数しか売れないだろう。
クルマの相対的な価値が下がっている。
中古車の価値が上がっているのだ。

ドイツのように、速度無制限の道があれば、高いクルマが売れる余地がある。
お金で時間を買うのだ。
実際、ポルシェで移動すると、普通のクルマより速い。

しかし、今の日本では出せても時速140キロまでだ。
それなら、高いクルマは要らない。
エンジンは2リッターもあれば充分。

逆に、燃費は絶対的な価値がある。
ランニングコストが安いからだ。
したがって、ホンダがフィットのハイブリッドを出そうとしているのは正解だと思う。
そして、安全も価値だ。
スバルが宣伝している、アイストップという、カメラを使った自動運転のシステムなどは日本向けの付加価値と言えるだろう。

マーチのメインターゲットは、アジア諸国だろう。
タイ以外ではインド、メキシコ、中国でも生産する予定らしい。
ゴーン社長らしい戦略だ。
日本人の社長なら、これほどグローバルな決断は下しにくい。

しかし、このマーチ、日本でどれだけ売れるのだろうか。

日本人のクルマ観がどれだけ実用的な方に振れているのか、このマーチの売れ行きが試金石だろう。

実物は見ていないが、報道の写真などではあまり売れそうにないと思う。

しかし、メカ好きが減って、機械の機能美みたいなものに価値を感じない人も増えているから、どうなるかわからない。

ぼくは売れそうにないと思うし、日産もそれほど期待していないと思うのだが…。



| | 考えたこと | 00:19 | comments(0) | trackbacks(0) |