考えたこと2

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マーチ
日産が新型マーチを出した。

何が話題かというと、軽量化を図り、ハイブリッド車並の燃費にしたということか。
さらに、それが日本製ではない、ということがある。
タイで作っている。
燃費をさらに向上させるために、アイドリングストップを採用した。
最安値のグレードは100万円を切る。

マーチといえば、ヴィッツ、フィット、デミオと並ぶ小型車のブランド。

しかし、月4000台が販売目標らしい。
供給能力や市場の問題もあるのだろうが、ヴィッツが月8000台、フィットが10000台以上売っているのに比べると、少ない。
せっかくタイに移して、値段を安く設定したのに、控えめな数字だ。

まあ、日産にとっては、日本という市場はそれほど小型車を売りたい市場ではない、という事だろう。
乗用車で、1台当たりの人口が2.2人というデーターであり、少子化も考えるともう成熟している。
高付加価値の、値段が高いクルマを売りたいのだろう。

ただ、成熟市場になってくるということは、クルマの価値が現実の価値に近づき、値段が高いクルマは売れにくくなる。
実際、今の日本でランクルのような大きなクルマはほとんど要らない。
レクサスのような乗用車も一定数しか売れないだろう。
クルマの相対的な価値が下がっている。
中古車の価値が上がっているのだ。

ドイツのように、速度無制限の道があれば、高いクルマが売れる余地がある。
お金で時間を買うのだ。
実際、ポルシェで移動すると、普通のクルマより速い。

しかし、今の日本では出せても時速140キロまでだ。
それなら、高いクルマは要らない。
エンジンは2リッターもあれば充分。

逆に、燃費は絶対的な価値がある。
ランニングコストが安いからだ。
したがって、ホンダがフィットのハイブリッドを出そうとしているのは正解だと思う。
そして、安全も価値だ。
スバルが宣伝している、アイストップという、カメラを使った自動運転のシステムなどは日本向けの付加価値と言えるだろう。

マーチのメインターゲットは、アジア諸国だろう。
タイ以外ではインド、メキシコ、中国でも生産する予定らしい。
ゴーン社長らしい戦略だ。
日本人の社長なら、これほどグローバルな決断は下しにくい。

しかし、このマーチ、日本でどれだけ売れるのだろうか。

日本人のクルマ観がどれだけ実用的な方に振れているのか、このマーチの売れ行きが試金石だろう。

実物は見ていないが、報道の写真などではあまり売れそうにないと思う。

しかし、メカ好きが減って、機械の機能美みたいなものに価値を感じない人も増えているから、どうなるかわからない。

ぼくは売れそうにないと思うし、日産もそれほど期待していないと思うのだが…。



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