考えたこと2

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富士フィルム
松田聖子と中島みゆきが化粧品のCMに出ている。

これが富士フイルムがつくった化粧品だから、ビックリする。
なぜ富士フイルムが化粧品をつくるのか。

フィルムという製品を考えればわかる。

今はデジカメの時代。
ここ数年で本当に普及した。
小さいものから、一眼レフまでデジタルだ。
CCDという素子で画素数が30万画素から始まって、今や2000万画素以上のものまである。

デジタルになって、顔認識して笑顔になった時を狙って撮るとか、1秒間に40枚撮るとか、そんなことができるようになった。
夜景も撮れるし、撮った後で加工することもできる。
何より、フィルムを気にせず撮りまくれるというのがよい。

そうなったら、フィルムはもう要らない。
なるほど。では、富士フイルムはどうするのか。
もともとデジカメも作っていたが、フィルムはもうほとんど売れないだろう。
フィルムを作る技術を別の製品に応用するのが早道だ。

それが、化粧品作りになったらしい。
コラーゲンがフィルムの材料だとは知らなかった。

調べてみると、全体の売り上げの17%がイメージングで、そのイメージングの12%がフィルムであるという。

もうほとんどフィルムでは売り上げはないのか…。

あの緑の箱のカラーフィルム。
一時はかなりの比率だったろうが、今や2%。
そういえば、黄色い箱のコダックも赤い箱のサクラカラーもなくなった。
最後まで頑張っていたが、技術の進歩は容赦ない。

こういう風に製品の入れ替わりをして、会社は変わっていく。

サントリーも今やお酒の会社というよりは、清涼飲料水や健康食品の会社だ。
青いバラもサントリーが作ったらしい。

会社の寿命は30年という。
それを越えて生き残る会社は、中味が変わっているのだ。

そうして変化するものだけが生き残る。

強いものが生き残るのではない。
変化するものが生き残るのだ。


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