考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< April 2025 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
富士フィルム
松田聖子と中島みゆきが化粧品のCMに出ている。

これが富士フイルムがつくった化粧品だから、ビックリする。
なぜ富士フイルムが化粧品をつくるのか。

フィルムという製品を考えればわかる。

今はデジカメの時代。
ここ数年で本当に普及した。
小さいものから、一眼レフまでデジタルだ。
CCDという素子で画素数が30万画素から始まって、今や2000万画素以上のものまである。

デジタルになって、顔認識して笑顔になった時を狙って撮るとか、1秒間に40枚撮るとか、そんなことができるようになった。
夜景も撮れるし、撮った後で加工することもできる。
何より、フィルムを気にせず撮りまくれるというのがよい。

そうなったら、フィルムはもう要らない。
なるほど。では、富士フイルムはどうするのか。
もともとデジカメも作っていたが、フィルムはもうほとんど売れないだろう。
フィルムを作る技術を別の製品に応用するのが早道だ。

それが、化粧品作りになったらしい。
コラーゲンがフィルムの材料だとは知らなかった。

調べてみると、全体の売り上げの17%がイメージングで、そのイメージングの12%がフィルムであるという。

もうほとんどフィルムでは売り上げはないのか…。

あの緑の箱のカラーフィルム。
一時はかなりの比率だったろうが、今や2%。
そういえば、黄色い箱のコダックも赤い箱のサクラカラーもなくなった。
最後まで頑張っていたが、技術の進歩は容赦ない。

こういう風に製品の入れ替わりをして、会社は変わっていく。

サントリーも今やお酒の会社というよりは、清涼飲料水や健康食品の会社だ。
青いバラもサントリーが作ったらしい。

会社の寿命は30年という。
それを越えて生き残る会社は、中味が変わっているのだ。

そうして変化するものだけが生き残る。

強いものが生き残るのではない。
変化するものが生き残るのだ。


| | 考えたこと | 22:17 | comments(2) | trackbacks(0) |

コメント
>>変化するものだけが生き残る
一理あるとは思いますが、1833年創業のMartin社は今でもギターを作りつづけています。これは凄いことですね・・・
また(厳密には一度倒産していますが)578年創業の金剛組は日本一古い会社です。
変化が求められる時代に、伝統を守る会社の経営の難しさは計り知れないでしょう、でもそれを維持する経営者も居て欲しいです。
| Northfield | 2009/12/20 11:53 PM |

そうですね。
同じものを作り続ける強さもありますね。

変わらないからこそ、良さがわかるもの。

そういう製品を作るのは、素晴らしいことですよね。


| suzy | 2009/12/21 10:46 PM |

コメントする









この記事のトラックバックURL
http://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/trackback/234061
トラックバック