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2009.12.18 Friday
Your future is whatever you make it
こないだ、ドラマの中で言っていた言葉。
未来はあなたが作るもの…という訳だった。 語順を変えると、"You make your future whatever." ということだから、自分の未来はいかようにも作れるということになる。 未来はそんなに簡単に作れるものだったのか。 一方、未来ではないが、destinyという単語がある。 これは運命という意味。 起こるべくして起こった未来、ということだ。 futureは単なる時間の流れであり、それがdestinyになったり、whatever you make itになったりする。 whatever you make it (自分で作る未来)が 結局はdestiny になるのかもしれない。 起こるべくして起こったということは、自分の努力がみのったということになる。 してみると、whatever you make it は積極的に(未来を)作る、というニュアンスも含まれているのかもしれない。 そうなると、Your future is whatever you make it というのは、「未来は君が頑張って作るもの」と言ってもいいのか。 そんなふうに考えると、言葉を訳すのは難しい。 まだ手で触れるもの(リンゴ−appleなど)はわかりやすいが、未来とか運命とか、手で触れないものを考えると、そのニュアンスを伝えるのが大変だ。 ドラマの中の文章一つでもこれだけ悩むのだから、本当に1冊の本を訳そうとしたら大変だろう。 学術文書などはまだマシだが、小説は難しそうだ。 実際に翻訳の小説がたくさんあるが、あれらの本はどのくらい意味を正確に伝えているのだろう。 100%伝えることはあり得ない。 「雪国」や「坊ちゃん」のニュアンスが翻訳で正確に伝わるというのは、日本語を知っているぼくらが考えても、むずかしいだろう。 もしも、バイリンガルの作家がいて、一つの作品を英語で書き、それを自分で翻訳したらどうなるのかな。 ほとんど意訳で、文章は違うが、同じ作品だというかもしれない。 人間は言葉で現実を切り取って理解している。 言葉が世界だと言ってもいいだろう。 その切り取り方の違いが、言語の違いになる。 だから、翻訳はむずかしい。 |
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