考えたこと2

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Your future is whatever you make it
こないだ、ドラマの中で言っていた言葉。
未来はあなたが作るもの…という訳だった。

語順を変えると、"You make your future whatever." ということだから、自分の未来はいかようにも作れるということになる。

未来はそんなに簡単に作れるものだったのか。

一方、未来ではないが、destinyという単語がある。
これは運命という意味。
起こるべくして起こった未来、ということだ。

futureは単なる時間の流れであり、それがdestinyになったり、whatever you make itになったりする。

whatever you make it (自分で作る未来)が 結局はdestiny になるのかもしれない。
起こるべくして起こったということは、自分の努力がみのったということになる。

してみると、whatever you make it は積極的に(未来を)作る、というニュアンスも含まれているのかもしれない。

そうなると、Your future is whatever you make it というのは、「未来は君が頑張って作るもの」と言ってもいいのか。

そんなふうに考えると、言葉を訳すのは難しい。
まだ手で触れるもの(リンゴ−appleなど)はわかりやすいが、未来とか運命とか、手で触れないものを考えると、そのニュアンスを伝えるのが大変だ。

ドラマの中の文章一つでもこれだけ悩むのだから、本当に1冊の本を訳そうとしたら大変だろう。

学術文書などはまだマシだが、小説は難しそうだ。

実際に翻訳の小説がたくさんあるが、あれらの本はどのくらい意味を正確に伝えているのだろう。

100%伝えることはあり得ない。
「雪国」や「坊ちゃん」のニュアンスが翻訳で正確に伝わるというのは、日本語を知っているぼくらが考えても、むずかしいだろう。

もしも、バイリンガルの作家がいて、一つの作品を英語で書き、それを自分で翻訳したらどうなるのかな。
ほとんど意訳で、文章は違うが、同じ作品だというかもしれない。

人間は言葉で現実を切り取って理解している。
言葉が世界だと言ってもいいだろう。
その切り取り方の違いが、言語の違いになる。

だから、翻訳はむずかしい。



| | 英語 | 22:24 | comments(0) | trackbacks(0) |
生計は…
会社には独特の言葉がある。
それが会社の文化をつくっているのだろう。
もちろん、専門用語はあるが、それ以外にも部署の名前など、今となって考えてみればオカシイものもある。
ただ、そこにいる時は、あまりにも当然で気がつかなかったりする。

ぼくの元いた会社は関西の会社だった。
関西人は何文字かの単語を短く略すのが通例だ。

天神橋筋六丁目は天六、百七十一号線はイナイチ、ミスタードーナツはミスド、アメリカン・スタンダードはアメスタという具合。

この調子でいくと、生産計画という部署はどうなるか?
当然、生計となる。
社内にいるときは、生計という言葉が部署名だとわかっているし、そういう使い方をする。

「生計にも連絡しといて」

などと使う。
これは何の不思議もない。

でも、普通は生計といったら、「生活していくための経済的手段」の意味だ。
○○で生計を立てる、というふうに使う。

会社を一歩離れると、頭が切り替わって、生計は普通の意味になる。
この切り替えスイッチは身体にしみこんでいる。

会社によっては、品質保証を品証(ヒンショウ)といったりするようだが、ウチの会社は品保(ヒンポ)だった。
どっちもどっちだが、まだ品証の方が品質保証という感じがする。
全く知らない人は品保と聞いても、品質保証だとはわからない。

生技(セイギ)というのもあった。
これは生産技術のこと。これも、ワープロで変換すると「正義」が普通は出てくる。
ワープロ泣かせの略称だ。

技術管理は技管(ギカン)、研究管理は研管(ケンカン)。
これも、昔は辞書に登録した。

もっとわけのわからない略称もあったが、みんな普通に使っていた。

それでも、会社を出ると、スイッチはちゃんと切れる。

これらが、社風というのを生み出しているのかもしれない。

| | 考えたこと | 00:11 | comments(0) | trackbacks(0) |