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2008.02.02 Saturday
師匠と弟子
また朝のドラマの話。
今週はドラマの中で師匠が4人いる弟子のことをずっと回想し、それぞれのことを語っていた。 落語家の師匠と弟子だから、内弟子時代に生活を共にしているし、普通の上司と部下や先生と生徒のような関係よりも「濃い」関係だとは思う。 でも、ドラマでは理想的な上下関係が描かれていると思う。 弟子たちは師匠を尊敬し、師匠の落語を受け継いでいきたいと思っている。 師匠は一人ひとりの弟子の強みや弱みを見つめ、これからの彼らの行く末に期待し、心配する。 もう師匠の命は長くないのだ。 一人ひとりの弟子に対して、落語の稽古を変えたりはしない。 同じようにやっていながら、何気ないひと言で弟子の良いところを伸ばす。 ふだんはいい加減なことばかり言っているが、ここというところでは厳しく叱咤する。 そうやって弟子を育てているのだろう。 しかし、師匠が落語をあきらめかけたときに、それを救ったのは弟子たちなのだ。 師匠は弟子を育て、弟子を育てることで師匠は育っていく。 そんな関係が理想的な上下関係だと思う。 |
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