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2008.02.22 Friday
ファイルを閉じる
ファイルを綴じるではない。ファイルを閉じる。
一つのファイルには、「それ」に関連した書類が記録されている。 記録されている「それ」は、永遠に続くものではない。 「それ」が何のことであれ、「これでおしまい」という時がくる。 いい形で終われるファイルもあれば、残念ながら悪い形で終わらなければファイルもある。 時間切れで、終わりたくないが、終わらなければならないファイルもある。 いつか、時がくれば、もう一度開きたいと思うファイルもある。 終わることを、「ファイルを閉じる」という。 閉じたファイルは、目にふれることのないような資料室などに行ってしまう。 もちろん、すぐに捨てられるものもあるだろう。 一つひとつのファイルには、何らかの思い入れがある。 でも、閉じるときは来るのだ。 ファイルを閉じるということは、前に進むということになる。 人生は、たくさんのファイルを開き、そして閉じていくということの繰り返しだ。 いくつかのファイルは閉じることができない。 不本意なままのファイルもあるだろう。 ファイルを閉じるという術を知ることが、オトナになっていくということかもしれない。 |
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