|
2025.10.18 Saturday
人生論
若い頃は人生の意味について考えたりした。
下手な考え…の部類だが、そういう題名の本も読んだ。 亀井勝一郎とか武者小路実篤とか…。 まあ、仕事もしていなかったし、暇だったのだろう。 結局どう生きてきたかというと、よくわからない。 そんなに有意義な人生を送ってきたのかもわからない。 昔はそういう本も多かった。 どう生きるべきか、というやつ。 そんな時代を過ごしてきた高齢者がたくさんいるわりには、世の中よくならない。 どちらかというと、良くなってないような気もする。 とりあえず、この年まで生き永らえてきたというのが、今だ。 今になると、人生には意味などないというのはよくわかる。 ないことに慣れるのに、60年以上かかる。 若い頃、そういうことに悩むのは、慣れてないからだと思う。 死は誰にでも訪れる。 人生はそれまでの暇つぶしなのだ。 そんな不遜なことを言ったら、怒る人もいるだろう。 それでも、なんとなくそういうものだと思う。 ぼくらはとてもラッキーだった。 戦争は終わっていたし、日本が世界一どいわれた70年代から90年代を生きることができた。 その分、しんどかったが、それでもうれしかった。 毎日深夜まで働いても、生きがいみたいなものもあった。 そういう運命には感謝している。 本当にラッキーだったと思う。 もしも死後の世界があって、亡くなった人に会えるなら、それを伝えたいと思っている。 |
