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2024.03.30 Saturday
算数・数学教育
冷泉彰彦というジャーナリストが「いつの間にかボロボロ 算数・数学教育を再建せよ」という記事を去年の10月に書いている。
それによると、日本の算数・数学教育はは「ボロボロ」だという。 ゆとり教育で一時は本当にボロボロになったのだが、「脱ゆとり」で戻ったかと思うと、そうでもないという。 今や日米で算数・数学の進度が逆転しつつあるらしい。 記事には、 「日本の産業競争力が失われ、いつのまにか国内総生産(GDP)世界3位の座から転落して今は4位だとか、一人あたりのGDPでは経済協力開発機構(OECD)加盟国中の27位、国際通貨基金(IMF)調査では32位まで落ちてきたのにも、この算数・数学教育の低迷という問題が深く根を下ろしている。」 と書かれている。 そこで6つの改善案を言っている。 1.ゆとり前にカリキュラムを戻すこと 2.プログラミングのスキルを上げるために論理性を強化すること 3.データサイエンスとしての統計学を高校で教えること 4.できる子を育てるために、横並びをやめること 5.入試で数学を扱うことと、文系の学生が3年間数学を学ぶこと 6.指導者の調達をいそぐこと どれも正しいと思うが、ぼくが懸念するのは義務教育の段階でちゃんと教えるということだ。 数学は積み上げの科目だから、基礎がわかっていないと先に進めない。 要するに、小学校の算数をちゃんと出来ていないと、中学はわからなくなるし、中学が理解されていないと、高校の数学は出来ないということだ。 ぼくはたくさんの就活生を見てきたが、その多くは小学校の段階でつまづいている。 したがって、義務教育での学び直しが必要なのだ。 それを上の学校でやるのか、それとも小学校7年生でやるのか決めないといけない。 またそれ以前になぜそこで落ちこぼれが出るのか。 要は、割合などの概念をちゃんと身につくまでドリルする、ということができていない。 塾に行ったりした生徒はできるようになるのだろうが、学校では身につけるほどのドリルが不足している。 算数の授業時間数は若干減った程度だが、どうしてこんなにできないのか。 誰か調べてほしいと思う。 |
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