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2024.03.05 Tuesday
67歳
今年の誕生日が来て、67歳になった。
67年前にこの世に生まれたということだ。 といっても、生まれた時のことなど覚えていない。 今の最古の記憶は、長いこと住んだ実家に引っ越す前の幼稚園くらいの時だ。 当時は車も少なく、道で遊べた。 たぶん、舗装はしてなかったと思う。 近所の友達と三輪車で遊んだこと、木製の電信柱にとまって鳴いていたアブラゼミを、虫取り網で捕まえようとしたことなど。 そういえば、木登りして、降りられなくなったことも覚えている。 あれはいつのことだったか…。 なぜそれを覚えているのか、わからないことばかりだ。 生まれた家は祖父の家の隣にあった。 祖父は小学校1年の時に亡くなってしまったが、よく覚えている。 日本刀が好きで、よく刃を手入れしていた。 そんな時代だったのだ。 祖母は犬や猫を飼っていた。 当時のことで、犬は外でつないで飼っていたし、ネコは外に出放題で、いつ帰ってくるのかわからないという感じだった。 ペットフードなどなく、余ったご飯などを食べていた。 人間と共生するという感じではなく、犬は番犬、ネコは気ままにやっていた。 冬に祖母の家でこたつに入ると、ネコが入っており、足が当たると怒るわけではなく、譲ってくれた。 夏はエアコンなどなく、近くの川に祖母が連れて行ってくれて水遊びをした。 冬は今より寒くて、舗装されていない道路の水たまりが凍って、それをパリンと割って歩くのが楽しかった。 幼稚園の時の写真が残っているが、当然白黒の小さな写真。 劇か何かの写真もある。 覚えていないが、そんなこともやったのだろう。 ワンマンになる前の、車掌さんがいたころのバスに乗って通っていた。 小学校は楽しかった。 もちろん、楽しいばかりではなかったが、それ出会った話などしてくれたのを覚えている。 あれは本当の話だったのだろうか。 騎馬戦は男子だけで、女子だけの種目もあった。 男女の区別はあたりまえだった。 その当時、違和感を感じていた生徒はいたんだろうか。 給食を早く食べて外で遊ぼうと、ゆっくり食べようと、かまわなかった。 掃除は放課後だったし、夕方の4時まで遊んでもよかった。 今の小学校とはだいぶ違う。 卒業して、隣の中学校に行った。 中学の3年間は、剣道部に入って2か月ほどでやめ(裸足で外を走るので、足が痛かった)、中2で物象部というところに時々行った。 物象部というのは物理気象部の意味だと思う。 上級生がアマチュア無線をやっていて、ぼくも興味を持ったが、コイルのインダクタンスなどの試験問題があって諦めた。 あの時、頑張って試験を受けていたら、人生変わっていたかもしれない。 アマチュア無線の興味が失せたのは、その頃からギターを始めたこともある。 「白い色は恋人の色」というハワイの姉妹、ベッツィー&クリスの曲を、単音でポロポロ弾いたのが最初だったと思う。 当時としては珍しく、家にガットギターがあった。 父が趣味で時々弾いていたらしい(というのは、あまり弾いているのを見たことがない)。 母はそのせいで、カルカッシの教則本(クラシックギターのバイエルみたいなもの)を練習していた。 でも、ほとんどほったらかしで置いてあったから、ぼくが使ったということだ。 ギターを始めたが、中学3年の時に試験の成績がよくて買ってもらったのはバンジョーだった。 まだ置いてあるが、牛革の代わりにプラスチックが張ってあるもの。 バンジョーはギターと違って、表面が木ではなく、共鳴して大きな音が出る。 裏の蓋を外して、軽くして使っていた。 当時はカントリーミュージックも盛んで、バンジョーは花形だった。 それで、「フォギーマウンテンブレイクダウン」を弾きたかったのだが、熱意が続かなかった。 バンジョー自体がポップスでは使われず、興味がそっちに移ったからだ。 もったいないことをしたと思う。 中学3年になる頃には、5th Dimensionやキャロル・キングを聞いていた。 最初に買った洋楽のシングル盤はアンディ・ウィリアムスで、邦楽は「涙をこえて」だった。 当時、NHKでやっていた「ステージ101」という番組でやっていたもの。 まだそのレコードは置いてある。 たしか、小遣いは小学校の学年×100円だったと思う。 どうしてもほしいもの(主にプラモデルだった)があれば、母と駆け引きをしたと思う。 何かして、小遣いをもらう、ということだ。 中学校に入って、小遣いがいくらになったか、覚えていない。 でも、シングル盤(400円)を買ったら、そんなに残らなかったと思うから、千円足らずだったのか。 B面という言葉も、意味が分からなくなった。 CDシングルのC/Wのことか?と言われて、こちらが分からなかったのはもうだいぶ前のことだ。 2曲入りのCDシングルでメインの曲についてくる(Coupling With)曲のことだった。 そんな小中学校を過ごして大人になった。 長くなったので、とりあえずここまで。 |
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