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2024.03.04 Monday
アラフォーのクレーマー
書店でアルバイトしている学生と話をした。
クレームが多いという。 クレーマーで多いのは年寄か?と聞くと、70代、80代の男性だという。 それはよくある話やなあ、というと、おじいちゃんは適当に聞き流して、言いたいことを言って気が済んだら終わりだから、まだマシだという。 それなら他にどんな年代がクレーマーになるのか?と聞いたら、30後半から40前半くらいのアラフォーの女性だという。 これは初耳。 本を買ったが、家に帰ったらあったので返金してくれ、という人や、セルフレジがあるのにレジに並び、効率が悪いとか文句を言う人らしい。 こちらは、いい加減に聞き流していると余計に怒る。 自分が間違っているとは微塵も思わない。 ちょっとでも反抗的な態度をとると、終わらない。 ほんまかいなと思った。 今のアラフォーは社会に対してどんな不満があるのだろう。 子連れも多いというから、育児疲れで怒っているのか。 店の決まりで決まっているから、いくら文句を言ってもどうしようもできない。 そんな事はわかっているのに、文句をいう。 なぜそんな決まりがあるのかを説明しても、納得しない。 ひたすら耐えるしかない、という状況だそうだ。 日本の小売店は「お客様は神様」という感じでやっている。 それは、海外から来た人にとっては「日本の接客は神」というふうに映るが、こういうことを聞くと、いつまでもこんなことやってられないと思う。 無条件で「お客様は神様」という理屈は成り立たない。 そういう客が来たときには、こちらから「ダメだ、二度と来るな」というべきだと思う。 ルールを守ってこその「客」だろう。 もうあなたは客ではない、ということだ。 そういうことが出来るようになれば、客はもっと注意深くなるだろうし、無茶なクレームは減るはず。 SNSができて、炎上するようになって、それを怖れて店側がどんどん「お客様は神様」という方向に行っている。 ぼちぼち、その方針は変更しないと、カスハラ(カスタマー・ハラスメント)はなくならない。 そのためには、社会がそういうことを認めないといけない。 言ったもん勝ちの世界は良くないと思う。 |
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