考えたこと2

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ミドシラ
ギターのスケールというのは2種類ある。
絶対値でいう言い方か、完全に相対化した言い方かだ。
絶対値で常に言える人はもちろん絶対音感のある人。
音がその音そのものでイメージできるのは強い。

でも、ぼくのようにそんなものは全くないプレイヤーは相対化して考える。
何度か書いたが、ドの位置をずらして考えるのだ。
なんでもハ長調、ドレミで考えることになる。

ただ、ややこしいのはアドリブで弾くとき。
譜面を見て弾くのは弾けても、アドリブで弾くときには弾く音を考えながら弾かないといけない。

昨日のレッスンの時に、オルタードスケールの話になった。
だいたい、オルタードというのはテンションの集合みたいなもので、臨時記号(シャープやフラット)が付きまくる音階のことだ。
簡単に頭の中で階名を言えないのがネック。

オルタードスケールはジャズでよく出てくるのだが、そのスケールはキーがCでみると「C D♭ D♯ E F♯ A♭ B♭」となる。
これを頭の中で、レのフラットとか、ファのシャープとか、考えながら弾くのは難しい。
一言で言えないからだ。
ゆっくり弾くのならまだしも、早く弾こうとすると無理。単に長すぎるからだ。

その悩みを先生に伝えた。
先生はオルタードスケールを弾く時に、どういう音名を考えて弾いているんですか?と聞いたのだ。
そうすると、先生はコードの形と、そのコードが使われる場面でどう考えているかを教えてくれた。

オルタードスケールは、ドミナント・モーションするセブンスコードの半音上のマイナーコードのスケールだという理屈がある。
ワケがわからないだろうが、要するにG7→Cというコードの時にはAbm→Cと考えることができるということだ。
このときにAbmのコードをキーとして、ミドシラと弾く。
これは絶対音でいうと、レ#シシbラbという音。

レ#シシbラbという音を意識しても弾けないが、Abmのミドシラだったらわかる。
実際は同じ音でも、相対的に考えるといろんな音の名前がつく。
マイナーコードのミドシラという音はギター弾きなら馴染みがある音。

その途端、オルタードスケールのレ#シシbラb(Abmのミドシラ)が指板上に見えるようになった。
こうやって、見える音を増やしていくのだろう。

人によって、音の覚え方はいろいろだろう。
先生はそういう説明は初めてしたと言っていた。
ということは、音名では覚えていないということだ。
指板上の形で覚えているのかもしれない。

それでも、ぼくにとっては腑に落ちた。

いいレッスンだった。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:28 | comments(0) | trackbacks(0) |