考えたこと2

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高校生の夢
日本の高校生は国や社会に対する夢を持っていないらしい。
2019年に日本財団というところがネットで各国1000人に調査した結果、将来の夢を持っていると答えた高校生は60%。
その他の中国、韓国、ベトナム、インドネシア、インド、ドイツ、イギリス、アメリカの高校生たちはほぼ9割以上が夢を持っている、と答えている。

続いて、「自分で国や社会を変えられると思う」という問だが、これが18%しかそう思っていない。
その他の国で、次点が韓国の40%、ドイツの46%、ベトナムの48%と続き、その他の国は全部50%以上。
中国でさえ、66%が「変えられる」と思っているらしい。
日本の高校生の18%は異常に低い。

最後に「自分の国に解決したい社会課題がある」と答えた高校生は46%。
他の国は、ドイツの66%を除いてすべて70%以上。
これがいいことなのかどうかは、難しいところだ。

自分の高校時代を思い出す。
ぼくは当時の風潮で左翼かぶれだった。
先生も左翼だったから、仕方ないだろう。
石川達三、太宰治、坂口安吾などを読んでいた。

反体制とか、革命とか、そういう言葉の響きがカッコよかった。
今の高校生たちはどうなんだろう。

左翼というのは、ある意味理想主義的なところがあり、きっと当時の自分なら少なくとも「社会を変えたい」とは思っていたはず。
おそらく、そういう夢はあるかという問を出されたら、あると言っていただろう。
まだ18歳にもなっていないのだから、将来の夢はいろいろあった。
小説家やシンガーソングライターなど、なりたいものもあった。

以前、年をとるということという記事を書いたが、まだ夢のリストにはいくつかの夢があった頃だと思う。
思春期のころで、今でいう中2病を引きずっていたとも思う。
やけに大きな自我がまだまだあった頃だ。

今の高校生たちは、そういう夢もないのだろうか。
それは、今の日本が安定していて、自分が変える必要もないと思っているからだろうか。
それとも、そんな努力をするだけ無駄だと思っているのだろうか。

30年ほど低成長が続き、給料は上がらず、起業は海外で儲け日本には還元しない。
投資の魅力がないからだ。

アベノミクスの第三の矢は放たれないまま、たくさんの規制が残っている。
それを何とかしないと、高校生の夢も戻らないだろう。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:36 | comments(0) | trackbacks(0) |