考えたこと2

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非言語コミュニケーション
リモートの会議が増えて、非言語コミュニケーションが大切だという。
それは全くそのとおりだ思う。
同じ言葉でも、言語情報だけから得る情報量は驚くほど少ない。

アメリカ企業のオフィスに2000年くらいに行ったことがあるが、彼らは文字のメールよりもボイスメールを使っていた。
もちろん、相手が一人の時だろうが…。
日本ではボイスメールなど見向きもされていないのに、どうしてだろうと思っていた。
最近、非言語コミュニケーションという話を聞いて、ああそうか、と納得した。
ボイスメールでは、口調や抑揚、言葉の調子がわかるので、それだけ情報量が多いのだ。
日本のような単一民族に近い国家ではなく、多民族国家のアメリカでは、単に文字で伝えることはリスクが大きいのだろう。
単にタイプする時間がもったいないというだけではなく、声を積極的に使うという意味もあったのか、と思い当たった次第。

「頼んでいたこの書類、あとどれくらいかかりそうですか?」というメールを例にとると、単なる文字情報だけではニュアンスを伝えきれないのは明らかだ。
ぼくはなるべくそれを伝えるように、こちらの事情を説明して、文字を増やして書くことが多いのだが、それももったいないといえば、もったいない。
それでも、相手はこちらが怒っている、と取ることもあり得る。

こういう場合に、顔文字を上手に使うと書くことが短くてすむ。
例えば、文末に笑顔とお辞儀している絵文字を追加すると、おそらくこちらで困っているから、なるはやで…、ということは伝わるだろう。
「実はこうこうこういう事情ができて、そのために無理なお願いとは思いますが…」という文字は書かなくてもよくなる。

若い人たちは顔文字を多用する。
時々大学生からのメールが来るが、顔文字が入っていることがあって、これは注意したものかどうか…と思うことがある。
文字ベースのコミュニケーションで伝えるのは、ある意味時間の無駄だということだ。
ビジネスメールは顔文字を使わないというのは、ぼくの常識だったが、それは間違っているのかと思う。

昔はそれほど通信環境が良くなかったから、通信で使うパケットは小さい方がみんなの迷惑にならないから、文字で作る顔文字((^o^)みたいなやつ)は良しとしても、画像の顔文字はビジネスで使うのは?と思っていた。
でも、今は光ファイバーで動画をやり取りする時代だから、顔文字もあってもいいのかもしれない。

ただ、セキュリティの面でテキストのメールしか受け取らないという人はいるだろう。
HTMLメール(これはかなり情報量が多い)を止めている人だ。
そういう人には顔文字の部分は伝わらない、というリスクはある。

しかし、ぼちぼち考えを変えたほうがいいのかもしれない。
無駄な文字を打つことを思えば、顔文字を使ったほうが早いからだ。
ビジネスのルールも変わっていくのだろう。
ぼくには馴染めないが…。

老兵は去りゆくのみだ。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:40 | comments(0) | trackbacks(0) |