考えたこと2

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終戦記念日2
うちの父は8月15日は終戦記念日ではなく、敗戦記念日にしないといけないと言っていた。
コンバットというアメリカの戦争ドラマが好きで、ずっと見ていた。
ヨーロッパ戦線のドラマで、ドイツとアメリカの戦争。
ぼくも付き合って見ていたが、戦争の中の人間ドラマという感じだった。

主役のサンダース軍曹が持っているのが、トミーガンというマシンガン。
父は日本陸軍の軍曹は、あんなものは持てなかったと言っていた。
普通の銃と、トミーガンでは殺傷能力が全く違う。
あんな国と戦うとは、日本の陸軍はアホだったということだ。

朝からニュースで戦争の記憶の風化を言っている。
最近だんだん違和感が強くなってきた。

何回か書いたが、今戦争の記憶を語っている人たちは、実際に戦場に行った人ではなく、空襲にあったとかいう人ばかり。
少なくともテレビに映るのは、そういう人たちだ。

戦争の悲惨さを伝えるということだろうが、戦争が悲惨なことは物心ついた人ならわかるだろう。
世界各地で起こっている紛争の報道を見ればわかる。
それでも戦いをやめられないのが人間なのだ。

戦争の悲惨さを伝えたいのなら、世界各地の紛争を取材すればいい。
それでリアルな悲惨さを伝えることができる。

でも、日本の特派員を見ることは圧倒的に少ない。
だいたいは、欧米の特派員のレポートを流しているだけ。
日本では所詮戦争は他人事なのだ。
その態度を改めずに、戦争の記憶の風化などちゃんちゃらおかしい。

まず日本で伝えるべきは、なぜあんな無謀な戦争をしたのか、ということだ。
それが、風化させるべきではない、最も大事なことではないか。

なぜ、餓死が実際に戦って戦死した人よりも多いのか。
230万人の戦死者のうち、60%が餓死。
無能な作戦、バカな参謀本部、予算がほしいから戦争を継続するという組織。
そういうことを伝えていかないと、間違いを繰り返す。

核兵器ができて、互いに抑止するから、世界レベルの戦争は75年以上起こっていない。
こんなに平和が続いた時代は珍しいのだと思う。
皮肉にも、広島、長崎に落とされた核爆弾が抑止力になったと思う。
落としたアメリカの罪は重いが、そもそもそういう事態になるまでどうして戦争を終結しなかったのか。

まず反省すべきは、なぜそうなる道を突き進んだのか、ということだ。
戦争は怖い、戦争はいけない、と語ることは誰でもできる。
そう言っている人たちも、国を挙げて戦争に賛成したのはなぜなのか。

マスコミの意識が低すぎる…。




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