考えたこと2

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偲ぶ会
毎年やっている会合がいくつかコロナ自粛でなくなった。
数年続いていた、実験の同窓会や亡くなったSさんを偲ぶ会。

Sさんを偲ぶ会は長いこと続いていたが、今年はさすがに会社の持っている宴会場が閉鎖になって、できなかった。
毎年5月になると思い出す。

ちょうど、福知山線の事故の時だった。
実際にはいつ亡くなったのか、ぼくは知らないが、あの追悼のニュースが出るたびに思い出す。

Sさんが生きていれば、今のぼくの仕事を聞いて、どういうだろうと思う。
朝は11時に行けばいいし、夕方は6時までだが、じっと机に座って学生が来るのを待って、相談に乗る、という楽チンな仕事だから、いい仕事を見つけたなあ、と言ってくれるだろうか。

ぼくは三十数年前に英検の準1級を取ったが、大学に行ってからは英語を使うこともなく、もうほとんど錆び付いてしまった。
もう1回英会話教室に通って勉強してみようかとも思うが、やったところで今ではGoogle翻訳もあるし、あんまり役に立たない。
外国人の友達がいるわけでもないし。

でも、Sさんはすごかった。
分厚い辞書を買って、英語の表現を趣味として勉強していた。
ぼくも1冊、形見でいただいた。

一番仕事で英語を使っていた頃、ぼくは英語のドラマを録音して聴いていた。
吹替で見て、その言語の方を録音して聴く、というやり方。
1週間ごとに新しいエピソードに変わるのだが、1週間聴いていると、突然わかる言葉もあった。
ニューヨークが舞台で、すごく滑らかな英語だった。
子音がはっきりしない英語で、Sさんの得意な米語だったと思う。
米語では、“t“の発音が“l”になる、というのはSさんから聞いて知った知識。

Sさんが生きていたら、という「たら」の思いにかられる。

仕事に「たられば」は禁物なのだが…。



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