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2020.05.07 Thursday
キオークマン
キオークマンという器具を持っている。
文字通り記憶するためのマシンだ。 商標はKiohkumanという。 城下工業株式会社というところがずっと作っている。 初代は1990年に出されたらしい。 ここのページに宣伝が出ている。 調べてみたが、城下工業は大正の創立で、従業員30人。2013年に7億円の売上があった。 エライ会社だ。 ぼくが持っているのは96年に出たもの。 どういう器具かというと、声をマイクで拾ってヘッドフォンで聞くというもの。 頭につけるヘッドセットのコードがないやつだと思ってくれたらいい。 ぼくは右脳が弱い。 パターン認識ができないから、文字で覚える。 左脳の言語野の方が得意なのだろう。 方向音痴だし、神経衰弱などのゲームは極端に苦手だ。 だから、中学の頃から暗記するときには小さな声で音読していた。 目で見て読みながら、時には実際に書いて、自分の声を自分で聴いて覚える。 この方法が一番しっくり来る。 だから、96年に発売されたときに何かで宣伝を見て、これだと思って買った。 目と口と耳を同時に使って脳にインプットする、という方法は説得力がある。 その当時、何に使ったのか覚えていない。 でも、2014年にキャリアの資格を取るときは活躍した。 自分でも驚くほど記憶力が衰えている。 テキストを読んで、キーワードを書いて、覚えて、5分たったら忘れていた。 テキストが6刷くらいあって、合計の厚みが6センチくらいあったから、大変だと思った。 その時に思い出したのがキオークマン。 イヤーパッドがボロボロになっていたが、そんなことは言っていられない。 本を読んで、耳で聞きながらそれを録音して、泳ぎながら聞いたりした。 おかげで、筆記試験は合格した。 もうイヤーパッドが使い物にならないくらいボロボロだったが、こないだアマゾンで交換用のイヤーパッドを見つけて、980円で買って修理したら、新品同様になった。 残り少ない人生、これを使う機会がこれから先、どれだけあるのだろうとは思うが…。 何が起こるかわからないからなあ。 |
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