考えたこと2

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水戸黄門
最近、ニュースを見るとバカバカしいので見ないようにしている。
そうすると、夕食の時間に寂しいので、テレビをつけるのに選んだのが、BSでやっている再放送の「水戸黄門」。

ワイドサイズでない放送なので、かなり昔のものだ。
水戸黄門をやっているのは佐野浅夫。
あおい輝彦が助さんをやっている。
調べてみると、90年代の番組らしい。
20年以上前の番組だ。

若い頃は、ワンパターンで決まり切った展開がバカらしくて、全く見なかった。
友人でこの番組のファンがいて、あの印籠を出す場面が最高だ、と言っていたのを思い出す。
どこが面白いねん、と思っていたが、今見るとよくできた番組だ。

偉大なるワンパターン。
完璧な勧善懲悪。
無駄の美学。

当たり前だが、今見ても全く古さを感じない。
元々古いからだ。

黄門が「助さん、格さん、懲らしめてやりなさい」というのがきっかけ。
そこからが大団円だ。
助さん、格さんに加えて風車の弥七などが悪役連中を相手に大活躍。
いいかげんやったところで、また黄門が「助さん、格さん、もういいでしょう」という。
そこでお決まりの音楽が流れ、葵の紋の印籠を出し、「静まれ、静まれ、このお方をどなたと心得る、先の副将軍水戸光圀公にあらせられるぞ。皆のもの頭が高い」という決め台詞。
そこで、散々悪事をやってきた悪者たちが、へへー、と平伏する。
このカタルシスが中毒になる。

どこからみてもストーリーはわかる。

なんで最初から印籠を出して収めないのかとか、どこらへんが「もういいでしょう」なのかとか、ツッコミどころは満載だ。
それでも、そんな不合理や無駄は吹っ飛ばして、見る気にさせるのだ。

日本人の琴線に触れる部分があるから、あれだけ長く続いたのだろう。

一体どこがその「琴線」なのか、それはよくわからないが…。


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