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2020.05.18 Monday
車のセキュリティ
欧州では2022年に車両の認証時にサイバーセキュリティ対策を盛り込む方針とのこと。
いよいよ、車もネットに繋がる存在になってきた。 すでに、ISOの規格ができていて、それに準拠することが要件になる。 ウィンドウズのアップデートのように、クルマもネットに繋がり、ソフトウェアを更新できるようにしておかなければならない、ということだ。 自動運転になれば、もしもクルマがハッキングされたら、人的、物理的な被害はパソコンの比ではない。 最悪の場合、殺人兵器にもなる。 そういう事態を避けるために、最初からアップデートの仕組みを組み込んでおかないといけない。 日本も自動運転のステップ3を実現しそうだが、このあたりのセキュリティはどうなっているのだろう。 たいがい、欧州やアメリカの規格の後追いだから、同等の規格ができるんだろうなあ。 となると、2022年以降の新車にはもれなく通信機能が付くことになる。 トラックも例外ではないから、長い目で見ると、数千万台分の電波が必要になる。 スゴイ時代になったものだ。 こうなると、自動車メーカーがキャリアになることもあり得るだろう。 クルマのソフトウェアの更新だけなら、夜中にやってもいいだろうが、付加的にいろんなサービスをやり始めるのだろう。 スマホがクルマになれば、また若い人にも訴求することができる。 最新鋭のテスラ(アメリカのEVメーカー)のクルマなどは、部品点数を減らすために、一つのコンピューターでいろんな制御を行っているらしい。 まさにパソコンがクルマになったようなものだ。 関連する部品メーカーは大変だろう。 今まで考えていなかったような不連続の変化になる。 だいたい、その規格に対応するために、何をしたらいいかわからないだろう。 どんな部品がどのように関わるか、わからないからだ。 最近はヘッドランプにも電子制御ユニットが組み込まれているそうだから、範囲は広くなる。 こういうのは欧米が強い。 ISO/SAE21434という規格だが、ISOは国際標準化機構、SAEはアメリカ自動車技術会だから、欧州とアメリカのメーカーが主になって作っている。 今は日本のメーカーも欧米で生産しているから、作成の段階から参加はしていると思うのだが…。 自動車は今の日本の基幹産業だから、なんとかついていかないといけない。 そのためには、サイバーセキュリティ分野に力を入れないといけないのだ。 大学で、そういう分野の研究や教育をやっているところは少ない。 急いで拡充しないと、間に合わないぞ。 |
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