考えたこと2

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日経BPの仕事
日経BPという会社がある。
日本経済新聞のビジネスパブリケーションという意味で、ホームページを見るとこんなことが書いてある。

「日経BPの強みは、専門分野で役立つ深い情報を発信するターゲットメディアを数多く運営していることです。経営・技術・生活を全方位的にカバーしています。
主要ネットメディア数は24で、合計の月間ページビュー(PV)は1億1300万、来訪者数は2170万MAUに達します。国内の出版社の中ではトップクラスの規模で推移しています。
主要雑誌メディアとしては現在、31の雑誌・ニューズレターを発行。総発行部数は年間2000万部を数えます。
専門性の高い分野をカバーすると共に、読者の属性を正確に把握して読者ニーズにマッチしたコンテンツや広告、セミナーのお知らせなども提供しています。」

日本の新聞社がWebに消極的で遅れているのはその通りだが、日経は別で早くからWebに積極的だった。
若い頃、日経パソコンを一時購読していたが、ああいう雑誌を発刊したのが、IT分野に強い人たちを集めるきっかけになって、早くからWebに積極的に出ていくことができたのだろうと思う。

そういえば、日経なんたらという雑誌が増えた。
ジャンルは、ビジネス・経済・キャリア、企業経営、コンピュータ・インターネット、建築・建設・土木・デザイン、電子・機械・デバイス・自動車、医療・介護・薬局・バイオ、パソコン、趣味・旅行・ライフスタイルという広い範囲。
雑誌、ネットメディアを合わせると、40以上のものを出している。

日経トレンディや日経PC21とかいうのは、本屋でも目に入る雑誌だ。
日経産業新聞などもあるので、専門分野にも強くて、日経エレクトロニクスとか日経ロボティクス、日経クロステック、日経モノづくり、日経メディカルなどもある。
雑誌に掲載するためにインタビューなどをして、常に記者がトレンドをつかんで、勉強もしているのだろう。
普通に売っている文春とか、新潮とかとはだいぶ違う。
日本のメディア界では異色の存在だ。

その日系BPが電気自動車のテスラ「モデル3/モデルS」という最新モデルの「徹底分解シリーズ」をやっている。
責任者の宣伝文句がこれ。

「日経BPは、テスラの電気自動車の最新版である「モデル3」と高級車種である「モデルS」を分解調査しました。テスラは従来の自動車メーカーとは違い、電気自動車専用として車体からパワートレーン、内装品に至るまで独自設計しています。その独特なプラットフォームやパワートレーン、電池パック、ECUなどの詳細をあますところなく調査しました。また、モデルSは高級車として少量生産されてきましたが、モデル3は低価格版の普及車として大量生産されています。モデル3がモデルSからどのように進化したのか、コストダウンや設計思想の変更などが分かるように徹底比較しました。車体構造やパワートレーン、電池パックをはじめ、電装品やECUについても解析しています。自動車部品メーカーや材料メーカーの専門家を交えて世界最先端の電気自動車の詳細を解説した教科書です。300点以上の画像を掲載していますので、ぜひご活用ください。」

日経BPのすごいところは、トレンドを見て、先手をとってやっていることだ。
テスラはEVのパイオニアであり、自動車業界では新型が出れば必ず分解調査をしているはず。
でも、それができるのは資金力のあるところだけだ。
それを日経BPが代わりにやって、切り売りする、という手法。
部品メーカーであれば、喜んで買うだろう。
これはエライと思う。

自動車は家電が倒れた今となっては、日本の基幹産業。
そこが生き残るためにはどうしたらいいかという「ベンチマーク」の必要性をわかっているのだ。

さすがに値段は高いから、見ることはできないが、多くの会社が購入しているはず。

マスゴミが多い中で、こういう事ができるマスメディアがあることに感謝しないといけない。


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