考えたこと2

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生きる価値
自分の人生の最期について、考えなければならない時期になってきた。
どういう最期が望ましいだろうか。

一つあるのは、管をつないで意識もなく延命するのは嫌だということだ。
実際にそうなったときに、本当に意識がないのかどうかはわからないが、少なくとも何日もその状態でいても仕方ない。
多くの人はそう思うのではないか。

おまけに、そこには費用が発生するし、それは日本の経済、とりわけ若い人たちの生活を圧迫する。
そんなことを考えると、早く逝ったほうがいい。

西洋には寝たきり老人というのはいないという。
なぜなら、自分で食べられなくなったら、それは死ぬということだ、というコンセンサスがあるからだと聞いた。
日本で寝たきりになるのは、寝たまま食事介助したり、胃に直接栄養を送ったりしているからだろう。
そういうことが、日本の平均寿命を押し上げているとしたら、それはあまりいいことではない。
西洋ではそれは虐待とも言われるらしい。

ぼくも、西洋の考えに賛成だ。

哲学者の池田晶子は、ソクラテスを引用して「善く生きている人にとってだけ、生きていることは善いことだ」と言っている。
単に長く生きることは価値ではないのだ。

実際、2015年の調査によると、「自分は延命治療は希望しない」という人が81%に達したとのこと。
大事なのは、まともな判断力があるうちに、家族にそういう意思表示をしておくことだ。

それをしても、実際にはどうなるかはわからない。
医者は処置をする義務があるらしい。

その義務を超える法律はまだない。

医療費のことを考えるなら、早くそういう法律を作るべきだと思う。


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