考えたこと2

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ハエのビジネス
地球上の生物で、最も多様で成功しているのが昆虫。
100万種類が生息していて、地球上の生物の7割を占めている。
もっと小さいバクテリアなどを除いての話だが…。
哺乳類が5500種くらいしかいないのと比べると、その多さがよくわかる。

だからこそ、人類の人口が増え続ける時に問題となる飢餓を救うために、「昆虫食」ということも現実味がある。
一度イナゴの佃煮を食べたが、甲殻類みたいな味だった。

それに関連して、福岡の会社がソ連から引き継いだ事業で、ストレスに強く太りやすいハエをずっと交配し続けていて、それに注目が集まっているという記事があった。

45年かけて交配し続け、今では1100代目になる。
そのハエの幼虫を飼料にすると、魚などが大きく育つし、肥料も作ることができるという。
動物の排泄物を食べて幼虫が育ち、それが飼料になる。
さらに、その幼虫の排泄物が肥料になる。
不要なゴミが、1週間で肥料と飼料に化ける。
写真では気持ち悪いが、すごいビジネスだ。

人間はもともと狩猟採集社会で生きてきて、この数万年で農耕社会で定住することを覚えた。
定住して、集団が大きくなると、一番の問題は排泄だという。
それを下水道を作ったり、肥料にしたりして人類は定住化した。
そういう文明を発達させた種族しか、生き残れなかったということだろう。

しかし、この問題を根本から解決できるかもしれないのが、こういうバイオの力。

人間がなにか食べる→排泄する→ハエの幼虫が排泄物を食べて育つ→それを飼料や肥料にする→動植物が育つ→それを人間が食べる

という究極のエコシステムも理論的には可能だ。

昆虫食に行く前に、昆虫を飼料や肥料にする、というビジネス。
感情を抜きにしていえば、将来は有望だ。

将来火星に行くとき、人類と一緒に行くのはハエかもしれない。

やっているのはムスカという福岡の会社。
調べてみると、いろんなところで注目されている。

ハエが世界を救う、かもしれない。



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