考えたこと2

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STAP細胞 最終
不祥事を起こした理研のトップがようやく辞任する。
今まで残っていたのは、後始末をするため、ということだと思っていた。
しかし、そうではないという。

もちろん、第一義的にはSTAP細胞に関わった研究者に責任はある。
しかし、国内の雑誌に発表したわけではない。
海外の権威ある雑誌に発表したのだ。
エイプリルフールのイベントではない。
大マジメに発表した。
それに伴う「世間をお騒がせした罪」は大きい。

何度も言うが、理研の組織を変えないと、何度でも同じようなことが起こる。
研究者の良心に依存しているからだ。
すべての研究者に良心があるのなら、不正など起こるはずがない。
それでも、剽窃や無断転載などは当たり前のように起こっている。

どうしたって、悪意でやられたら起こるものは起こる。
でも、それを防ぐのは組織の長の仕事だ。
今回の大騒ぎを二度と起こさないためには、理事長が働かないといけなかった。
結局はトカゲのシッポきりのような結末。
お粗末この上ない。

おまけに、自分はその責任をとってやめるのではないという。

このことが、研究者がやっている理事長は名誉職であって、組織の長としての仕事はしていないということを証明した。

いずれにせよ、この問題はもう終わり。
必ず再発するだろう。


| | 考えたこと | 22:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
ワトソン内定
三井住友銀行にIBMの人工知能ワトソンが内定したらしい。

アメリカの言葉しかわからなかったが、日本語を習得して、銀行で働けるようになった。
仕事はコールセンターの業務。
いろんな客からあらゆる銀行業務に関する質問が来る。

日経の記事によると、「ワトソンは利用者が入力した文章を自然言語処理の技術で解釈し、ビッグデータ分析などの技術によって質問の答えを導き出す。三井住友銀のオペレーターが顧客から受けた質問をキーボードで入力すると、ワトソンは5つの回答候補を瞬時に出す。回答は確からしい順に、その確率を付けて表示する。オペレーターは候補と確率を参考に、顧客に応答する。」とのこと。

顧客のあいまいな質問にも瞬時に答えを出すらしい。
もともと答えがある質問だから、やりやすいのだろう。
入社に際してのテストの結果、ベテランの銀行員には負けることもあったが、未経験の人よりは早いという。

実際に稼働を始めることで、学習もする。
銀行では導入後の学習効果を考えると、9割の正答率もいけるという感触を得たらしい。
これによって、銀行のコールセンターのオペレーター業務のハードルが下がる。
銀行の経験もさることながら、タイピングの速さや適切さ、人当たりの良さなどが重視されるようになるんだろう。
今年の9月から、部分導入を始め、来年には全部ワトソンが対応するらしい。

こうやってコールセンターで鍛えられた人工知能は、そのうちコールセンターを出て融資の判断や窓口対応にも使われるようになるだろう。
ワトソンの導入には数億円かかるらしいが、それでも銀行業務について何でも知っているベテラン銀行員がいつでも何でも答えてくれるとなると、高くない。
キーボードで尋ねたら、誰にでも答えてくれるのだから。

前にオックスフォードの調査で、かなりの仕事がコンピューターに置き換えられる、ということが発表されたが、この分なら本当にそうなるような気がする。

公務員の仕事など、窓口業務は全部置き換えられるのではないか。
自動で発行というものが増えるだろう。
そうしないと、人が足りなくなるからなあ。

しかし、これからの人たちは大変だ。
ライバルはコンピューターになる。

人間は何をするんだろう…。



| | 考えたこと | 00:36 | comments(0) | trackbacks(0) |