考えたこと2

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戦争を知らない子どもたち
三原じゅん子は現在50歳。
1964年生まれというから、ぼくより7つ下。
東京オリンピックの年に生まれた人だ。

1970年にジローズが「戦争を知らない子供たち」という曲を歌った。
当時、ギターを弾く人たちはあの曲をよく弾いていたと思う。
北山修が歌詞を書いた。
この曲でジローズはレコード大賞の新人賞を取った。

三原じゅん子は今は自民党の参議院議員だが、おそらくこの曲が流行った頃はまだ小学校の低学年であり、この時代の背景は知らないだろう。

この曲が流行った頃はベトナム戦争のまっただ中で、それに対する反戦の意味もあったと思う。
小田実が活躍していた頃。
この頃の知識人や反戦を掲げた若い人たちは、第二次大戦をやった日本の体制を否定し、戦前の日本を否定していた。
ぼくも、どちらかというと、そのシンパだった。

今回問題になった「八紘一宇」という言葉は、戦前の日本の軍国主義の中で使われた言葉。
ぼくはその「八紘一宇」という言葉を使ったこともないし、聞いただけだが、なんとなく意味は知っている。
でも、当時の意識で言えば、この言葉は使っていはいけない言葉だった。
こういう言葉が使われたために、戦争が正当化されたという思いがある。

でも、1964年生まれの三原じゅん子にとっては、そういう「八紘一宇」の言葉の持っている背景などなかったんだろう。
だから、国会でそれを使った。

もともとの意味は「みんなで仲良くし、ともに発展していく」和の精神である、と彼女のホームページにあった。
たとえそうであっても、ぼくらの世代では、その言葉で戦争を煽った過去があるのだから、使ってはいけないという言葉だろう。

1964年生まれになると、もうそういう意識がないということだ。
わかっていて、あえて言ったという風にも取れないわけではないが、ぼくはそうではないと思う。
周辺国のことも考えると、これではいけない。

それもこれも、学校で近代史をちゃんと教えていないことが原因だと思う。
日本史の授業というと、古代から始まって、江戸が終わって、明治くらいで終わりだった。
特に戦前、戦後の歴史が、諸説いろいろあるという問題もあって、ちゃんと教えられていない。

知らないということは、こわい事だ。

ぼくらは時代の空気でそれを知ったが、今は難しいだろう。

戦前、戦後を総括して、ちゃんと教えるべきだと思う。
ややこしいから、ずっと放っておいたのが現実。

でも、もうやらないといけないぞ。


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