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2015.01.02 Friday
日本の若者
日経に、日本の若者の考えの国際的な位置づけが出ていた。
質問は5つ。対象は13〜29歳の男女。 ・自分自身に満足しているか? ・40歳になったとき幸せになっている? ・自分の参加で社会現象が変えられる? ・友人関係に「安心感」を覚える? ・自国人であることに誇りを持っている? 比較している国はアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、スウェーデン、韓国の6つ。 大体の予想通り、この5つの質問に対して4つの項目で日本は最下位。 最初の4つだ。 まずは自分自身に満足しているか?という項目。下から2番目の韓国でも70%は超えているのに、日本は50%を切っている。 自分自身に満足しているかという質問は、自己効力感(自分に対する自信)を問うているのだと思う。 これがないのは、過去からの成功体験の積み重ねが少ないと言われている。 40歳になった時に幸せになっている?という項目は、その他の国が85%程度なのに、日本は65%くらい。日本は今十分に豊かだと思うが、若者は精神的には不安を抱えているのだろう。 未来に希望が持てないのだろう。 たしかに、生まれた時から右肩下がりの時代を送ってきたら、そうなるかもしれない。 でも、絶対的には豊かな社会なのだが…。 自分の参加で社会現象が変えられるか?という質問は、どの国の若者も、他の質問よりもYesの率が低くなっている。アメリカとドイツだけが50%を超えているが、その他の国は40%台。日本は30%程度になっている。どこの国も社会に対する閉塞感があるんだろうが、民主主義の国なら若者の社会参加で、体制は変えられると学んでいるはずだ。それが失敗しているのが日本だろう。 友人関係に安心感を覚える?というのも他の5カ国よりも低い。他の国が70%台なのに対して、日本は60%台。 どの国もインターネットやスマホ、SNSなどが行き渡っているが、そういう電子的かつ恒常的なつながりの手段ができるほど、不安が増すのかもしれない。 日本は個人主義の国ではないのが、それを増長させているのかと思う。 最後の質問、自国人であることに誇りを持っている?は日本は4位で70%程度。最下位は韓国で60%くらいになっている。トップはやっぱり米国だ。 高度成長が終わったからといって、まだまだ世界でいえば有数の豊かな国。なかなか小学生がスマホを持っている国などない。 その国で、自分に自信が持てないというのは、悲しいことだ。 自分に自信が持てれば、もう少し未来に期待もできるだろうし、社会を変えることもできると思えるし、友人関係もうまくやれるだろう。 自分に自信を持つためには、学校などで成功体験を積むことしかない。 そのためには、目標を持つことだと思う。 そういう教育ができてないんだろう。 学校だけでなく、家庭も地域も含めてだが。 もう学校に頼っていてはいけないのかもしれない。 |
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