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2014.09.25 Thursday
またバラマキ?
若いころ、よく田舎を走った。
走ったといっても、クルマでドライブしたということだ。 兵庫県のまんなかヘンや、奈良の端の方やいろんなところを通ったことがある。 田舎に行ってびっくりするのは、突然立派な建物が出現することだ。 道を走っていると、すごくモダンな建物が出てきたり、一体何に使うんだろう、というような建物がそこここにあった。 ナントカ公会堂であったり、ナントカ記念館であったり、ナントカ推進会館であったりする。 たいがい、大きな駐車場があって、その奥に建物がある。 だいたいが利用されているようには見えず、建ててはみたものの、どう使っていいかわからない、というような外観だった。 そういうのが日本中にたくさん出来たのだろう。 儲かったのは政治家と役所と土建屋だけ、というバラマキだった。 それを見て、民主党がハードからソフトへ、箱モノから人へという政策を出した。 実際それがされたかどうかはわからないが、このキャッチフレーズだけはいいと思った。 田中角栄が日本列島改造をして、竹下登がふるさと創生事業をして、バブルが崩壊した。 バブル崩壊後はわりと収まっていたが、またここに来て地方自治体が消えるというショッキングなニュースがあって、お金もないのにバラマキをしようとしているように見える。 大前研一もブログで言っている。 「世界を見渡してみても「国が主導して」田舎を再生できた例はほとんどありません」 あの建物たちは、そのままずっと建っているのだろう。 あの建物がそれを象徴している。 奇しくも今日のクローズアップ現代では子どもの貧困をやっていた。 そちらにお金を使うほうがいいと思う。 おなかいっぱい食べられない子供が日本にたくさんいるという事実。 これを何とかしないといけないと思う。 ことは急を要するのだ。 |
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