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2013.07.28 Sunday
Uボート
8月が近づくと、第二次大戦の頃の戦記番組が増える。
今日はドイツのUボートの番組をやっていた。 当時のイギリス首相、チャーチルは、Uボートに頭を悩ましていたという。 イギリスは島国だから、物資を海運に頼っていた。 その輸送船団をUボートに沈められていたのだ。 もしもヒトラーがドイツ海軍の言うことを聞いていたら、Uボートを早い時期に増産してイギリスを窮地に陥れられたかもしれない。 ドイツ軍はエニグマという機械を使って、暗号を作成していた。 Uボートもそれを積んで通信していたのだが、沈みかけたUボートから連合軍がエニグマを見つけ、入手した。 それにドイツ軍は気がついていなかった。 Uボートと一緒に沈んだと思っていたのだ。 これが一つ目の失敗。 当然、連合軍はすぐに解読に成功し、どこで何が狙われるかを先んじてわかるようになった。 そして、もう一つはレーダーだ。 連合軍はレーダーを開発し、それを使ってUボートの位置を特定して攻撃できるようになった。 ドイツも開発していたが、遅かった。 そんなことがあって、ドイツの敗戦は決まっていった。 Uボートは同盟国だった日本に2隻寄贈されたという。 ぼくは戦争中に神戸に来たというドイツ人を知っている。 Uボートに乗ってきたのだ。 ドイツ人が何となく親日なのは、第二次大戦の同盟国だったということがあると思う。 もちろん、どちらも敗戦国でありながら、戦後めざましい復興を遂げたという仲間意識もあっただろう。 でも、それができたのは、どちらも戦争に負けたという思いがあったからだ。 だから、戦争で負けても、戦後経済で勝った。 神戸の港にUボートが来ていた、ということはドイツ人に聞くまで知らなかった。 日本のどこかに記録は残っているのかもしれない。 でも、それを知っている人はどんどん亡くなっている。 そんなことは知らない方がいいのか、それとも伝えていくべきか…。 |
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