考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< March 2013 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
+SELECTED ENTRIES
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
本が好き、悪口言うのはもっと好き
老眼鏡を作り直して、本がまた読めるようになった。
これは本当によかった。
こんなことなら、もっと早く作り直すべきだったと思う。

本を読むのは楽しい。
知らなかったことを知ることができる。
経験したことがない物語を経験できる。
知らなかった人を知ることができる。
また本が読めるようになって、楽しさを思い出した。

高島俊男という人がいる。
「本が好き、悪口言うのはもっと好き」という第11回講談社エッセイ賞を受賞した本を書いた。

作者は中国文学に明るく、漢字に詳しい。
この人の「言葉」についてのシリーズを読んだが、日本語についての考えがユニークだ。
この本でも、そのことが書かれている。

日本はすぐ隣に中国という文化が進んだ国がいて、漢字という文字を持ち込んだことで、いびつな言語になった、というのが作者の主張。
日本の言葉を記述するのに、漢字を使ってしまったということだ。
ぼくは漢字を使ったということに関しては、どちらかというとプラス面を感じていた。
意味をもった文字なので、簡潔に書けるからだ。

漢字がなければ健全な発達を遂げたはずだったのに、漢字があったので、日本語はおかしくなったというのが作者の主張。

端と橋と箸というような、書いたものを見ないとわからない言葉がやたら多い。
どれも、「はし」という言葉だ。
これが日本語の欠陥だ、と作者はいう。

なるほど、たしかに不便だ。

でも、他にどういうやり方があるのだろうか。

作者は、漢字がなければ、その識別ができるような文字ができていただろう、という。

なるほど。

そうなっていたら、どんな文字が出来ていただろうか…。




| | | 23:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
あこがれの寅次郎
寅さんのファンは、何らかの意味で寅次郎になりたいと思っているのだろう。

勝手気ままに生きていける。
何度も恋をする。
何度もふられる。
でも、帰るところがある。
待っている人がいる。

そういう境遇が惹きつける。

天涯孤独なヤクザものとは違う。
柴又に帰るところがある。
それが救いなのだ。

おいちゃん、おばちゃん、さくら、ひろし、満夫、社長…。

帰るところがある、はぐれ者。
テキ屋稼業。
各地の祭りや縁日を渡り歩く。

実際の寅次郎の暮らしは厳しく、寂しい。
それでも、時には堅気の人間とのふれ合いがある。
でも、所詮自分はヤクザだからと、最後は去っていく。

それがいいのだ。

今日最後の作品を見た。

もう声も出ないし、歩くのが精一杯。

お疲れさま。



| | 考えたこと | 00:18 | comments(0) | trackbacks(0) |