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2013.03.03 Sunday
あこがれの寅次郎
寅さんのファンは、何らかの意味で寅次郎になりたいと思っているのだろう。
勝手気ままに生きていける。 何度も恋をする。 何度もふられる。 でも、帰るところがある。 待っている人がいる。 そういう境遇が惹きつける。 天涯孤独なヤクザものとは違う。 柴又に帰るところがある。 それが救いなのだ。 おいちゃん、おばちゃん、さくら、ひろし、満夫、社長…。 帰るところがある、はぐれ者。 テキ屋稼業。 各地の祭りや縁日を渡り歩く。 実際の寅次郎の暮らしは厳しく、寂しい。 それでも、時には堅気の人間とのふれ合いがある。 でも、所詮自分はヤクザだからと、最後は去っていく。 それがいいのだ。 今日最後の作品を見た。 もう声も出ないし、歩くのが精一杯。 お疲れさま。 |
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